茨城県で不動産の売却や購入を考えたとき、「まず何から調べればいいのか分からない」という声をよく聞く。査定を依頼する前、あるいは複数社に相見積もりを取る前の段階で、公的機関が無料で公開しているデータに目を通しておくだけで、提示された査定額や営業トークを自分の頭で検証できるようになる。この記事では、これまでhousedo.groupで整理してきた茨城県の公的データのうち、不動産の売買判断に直結する7つを厳選し、それぞれの見方と関連記事へのリンクをまとめた。
この記事の内容
- 公的データを見ておくと何が変わるのか
- データ1:人口統計(人口推移・市町村別ランキング)
- データ2:地価公示(推移・市町村別ランキング)
- データ3:世帯数・高齢化率
- データ4:持ち家率・中古住宅市場
- データ5:土地利用・都市計画区分
- データ6:災害・地盤リスク(ハザードマップ・地盤・土砂災害)
- データ7:空き家率・生産緑地
- 7つのデータを実際に調べる手順(不動産情報ライブラリの使い方)
- よくある質問
公的データを見ておくと何が変わるのか
不動産会社から提示される査定額や「今が売り時です」という説明は、その会社独自の相場観に基づいている場合が多い。もちろん経験に基づいた有益な情報であることも多いが、公的データという「共通のものさし」を先に持っておくと、説明の妥当性を自分で判断できるようになる。たとえば人口が増えているエリアなのか減っているエリアなのか、地価が10年でどう動いてきたのか、その土地に災害リスクの指定がかかっていないか――こうした情報は国や県が無料で公開しており、誰でも確認できる。
housedo.group(ハウスドゥを茨城県で4店舗運営するグループサイト)では、これまで茨城県の人口・地価・世帯・土地利用・災害・空き家など、不動産に関わる公的データを分野ごとに詳しく整理してきた。本記事はその総まとめとして、売却・購入を検討する際に最初に目を通しておきたい7つのデータを厳選し、それぞれの詳細記事へのリンクを1ページにまとめている。

データ1:人口統計|人口が増えているか減っているか
不動産の需要を左右する最も基礎的な指標が人口動態だ。茨城県は県全体では人口減少が続いているが、市町村ごとの差は大きい。つくば市・つくばみらい市・守谷市などTX(つくばエクスプレス)沿線は人口が増加傾向にある一方、県北エリアの一部市町村では減少幅が大きい。
県全体の人口推移と将来推計
茨城県統計課の公表データをもとに、県全体の人口推移と2050年までの将来推計を整理した「茨城県の人口推移と将来推計」がこちら。
44市町村の人口ランキング
44市町村を人口の多い順・増減率の大きい順に並べた「茨城県44市町村の人口ランキング」も用意している。自分の売却予定エリアが県内でどのポジションにあるかを確認できる。
データ2:地価公示|土地の価格はどう動いているか
地価公示は、国土交通省土地鑑定委員会が全国約2万6,000地点の標準地について、毎年1月1日時点の正常な価格を3月に公表する制度だ。実際の取引価格そのものではないが、土地取引の「目安」として最も信頼性の高い公的指標であり、不動産会社の査定額が妥当かどうかを検証する際の基準になる。
茨城県の公示地価の10年推移
県全体の公示地価が過去10年でどう動いてきたかを、住宅地・商業地別に整理した「茨城県の公示地価の推移」。
44市町村の公示地価ランキング
市町村別の公示地価を高い順に並べた「茨城県44市町村 公示地価ランキング」。自分の地域の水準を他市町村と比較できる。
調べたい土地の公示地価を自分で確認する方法
国土交通省「不動産情報ライブラリ」を使うと、住所を入力して地図上の標準地マークをクリックするだけで、最寄り地点の公示価格と過去の推移を無料で確認できる。会員登録も不要だ(出典:国土交通省不動産情報ライブラリ)。使い方の詳細は本記事末尾でも触れる。
データ3:世帯数・高齢化率|誰が住み、誰が住まなくなっていくか
人口の総数だけでなく、世帯構成の変化も不動産需要に直結する。茨城県では単身高齢世帯が急増しており、これは将来的な空き家予備軍の増加を意味する。
世帯数と世帯構成の変化
単身高齢世帯の急増データを中心に、茨城県の世帯構成の変化を整理した「茨城県の世帯数と世帯構成の変化」。
44市町村の高齢化率
市町村別の高齢化率と地域差をまとめた「茨城県の高齢化率」。高齢化率が高いエリアほど、将来的に相続・空き家の相談が増える傾向がある。
データ4:持ち家率・中古住宅市場|どんな住宅がどれだけあるか
持ち家率や中古住宅の築年数構成は、そのエリアの住宅ストックの性格を表す。持ち家率が高いエリアでは相続に伴う売却相談が、賃貸中心のエリアでは投資用不動産の取引が相対的に多くなる傾向がある。
茨城県の持ち家率・借家率
県全体および市町村別の持ち家率・借家率を整理した「茨城県の持ち家率・借家率」。
中古住宅市場の特徴(空き家19万6,200戸と築年数構成)
令和5年住宅・土地統計調査に基づく、茨城県の中古住宅市場の築年数構成と空き家戸数を整理した「茨城県の中古住宅市場の特徴」。
データ5:土地利用・都市計画区分|その土地に何が建てられるか
同じ茨城県内でも、市街化区域か市街化調整区域か、都市計画区域内か区域外かによって、建築できる建物の種類や税負担が大きく変わる。売却前に自分の土地がどの区分に属するかを確認しておくことは欠かせない。
茨城県の土地利用(農地・宅地・山林と市街化調整区域)
県内の土地利用の全体像と、市街化調整区域における建築制限・国土利用計画法の届出制度までを整理した「茨城県の土地利用」。
都市計画税がかかる地域(44市町村一覧)
都市計画税は市街化区域内の土地・建物にのみ課税される。44市町村ごとの課税有無を一覧化した「茨城県の都市計画税がかかる地域」。固定資産税の実情については「茨城県の固定資産税の実情」もあわせて参照いただきたい。
データ6:災害・地盤リスク|その土地は安全に住み続けられるか
近年、不動産取引の重要事項説明でも水害・土砂災害・盛土のリスク開示が重視されるようになっている。売却前に自分の土地がどの指定区域に該当するかを把握しておくと、買主への説明もスムーズになる。
水害・ハザードマップと不動産売却
茨城県内の主要河川の水害リスクとハザードマップの見方を整理した「茨城県の水害・ハザードマップと不動産売却」。
地盤の特徴(液状化・軟弱地盤)
県内の地形区分と液状化リスク、東日本大震災時の実被害エリアまでを整理した「茨城県の地盤の特徴」。
擁壁・傾斜地の物件(がけ条例と盛土規制法、土砂災害警戒区域)
茨城県建築基準条例の「がけ条例」、令和7年度以降に県内全域へ拡大した盛土規制法、そして土砂災害警戒区域等の指定状況(県内で4,000件超)までを1本にまとめた「茨城県の擁壁・傾斜地の物件」。
データ7:空き家率・生産緑地|将来の土地活用に関わるデータ
相続や将来の土地活用を考えるうえで見ておきたいのが、空き家対策と生産緑地の指定状況だ。特に市街化区域内に農地を持つ場合、生産緑地の指定を受けているかどうかで税負担と建築の可否が大きく変わる。
空家等対策(空き家率14.1%と県の方針)
令和5年住宅・土地統計調査による茨城県の空き家率と、県の空家等対策の方針を整理した「茨城県の空家等対策」。
生産緑地・特定生産緑地(市町村別指定状況)
取手市・守谷市など、生産緑地の指定を受けている市町村の面積や申出基準日を整理した「茨城県の生産緑地・特定生産緑地」。
7つのデータを実際に調べる手順
ここまで紹介した7分野のうち、地価公示・都市計画区分・災害リスクの3つは、国土交通省が令和6年4月から運用している「不動産情報ライブラリ」でも個別に確認できる。このサイトは無料・会員登録不要で、地図上に価格情報・防災情報・都市計画情報を重ねて表示できるのが特徴だ。
手順1:不動産情報ライブラリで住所を検索する
トップページの「地図検索」から、調べたい土地の住所を入力する。
手順2:確認したい情報レイヤーを選ぶ
「価格情報」から地価公示・地価調査を、「災害・防災」からハザードマップ関連の指定状況を選択できる。
手順3:地図上のマークをクリックして詳細を見る
該当する標準地や区域のマークをクリックすると、価格や指定内容の詳細が表示される(出典:国土交通省不動産情報ライブラリ)。

ただし、これらの公的データはあくまで「目安」であり、実際の取引価格や個別の土地の条件(形状・接道状況・権利関係など)を反映したものではない。最終的な売却価格は、現地を確認したうえでの査定が必要になる。
まとめ|公的データは「相場観の土台」
茨城県内で不動産の売却・購入を検討する際、人口・地価・世帯・住宅市場・土地利用・災害リスク・空き家という7つの公的データに目を通しておくと、査定額や営業トークを自分の言葉で理解できるようになる。ハウスドゥでは、こうした公的データに加えて、茨城県内4店舗(取手戸頭・守谷・つくば研究学園都市・水戸)で培った地域密着の実務知見を組み合わせた査定・売却サポートを行っている。まずは気になるデータの記事から読み進めていただき、具体的な売却相談は下記から気軽にお問い合わせいただきたい。
よくある質問
Q. 公的データだけで正確な売却価格は分かりますか?
いいえ、分かりません。地価公示や統計データはあくまで「目安」であり、実際の取引価格は土地の形状・接道状況・権利関係・建物の状態など個別要因によって変わります。公的データは相場観をつかむための土台として活用し、最終的な価格は現地確認を伴う査定で確認する必要があります。
Q. 不動産情報ライブラリは誰でも無料で使えますか?
はい。国土交通省が運営する無料サイトで、会員登録も不要です。地図上で住所を検索し、価格情報や災害・防災情報などのレイヤーを重ねて確認できます。
Q. 自分の市町村のデータがこの記事に出ていない場合はどうすればよいですか?
本記事で紹介している各詳細記事には44市町村分のデータを一覧化しているものが多くあります。該当する詳細記事内で市町村名を確認するか、不動産情報ライブラリで直接住所を検索してください。
Q. 地価公示と実際の売却価格はどれくらい違いますか?
地価公示は「正常な価格」を示す目安であり、実際の取引価格は需給状況や個別の土地条件によって公示価格を上回ることも下回ることもあります。一般的な傾向として一律の乖離率が決まっているわけではないため、具体的な差は個別の査定で確認することをおすすめします。
Q. 災害リスクの指定があると売却できなくなりますか?
土砂災害警戒区域(イエローゾーン)や水害ハザードエリアに指定されていても、売却自体は可能です。ただし宅地建物取引業法上の重要事項説明でリスクの告知が義務付けられており、特別警戒区域(レッドゾーン)では建築に知事の許可が必要になるなど、条件が加わる場合があります。詳細は該当記事をご確認ください。
Q. これらのデータはどのくらいの頻度で更新されますか?
データによって更新頻度は異なります。地価公示は毎年3月に公表、人口統計は国勢調査(5年ごと)と毎月の推計人口、災害リスクの指定区域は随時見直しが行われています。各詳細記事には確認した時点の情報を出典とともに明記しています。
関連記事・エリア別のご相談窓口
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- つくば市・つくばみらい市周辺:ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 筑波研究学園都市
- 水戸市・県央エリア:ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸
- 取手市周辺:ハウスドゥ 取手戸頭
- 守谷市周辺:ハウスドゥ 守谷
- 解体・古家付き土地のご相談:解体Do!(茨城県)
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