「茨城県には44市町村があるけれど、人口が多いのはどこ?」「自分の住んでいる市町村は増えているのか、減っているのか」。売却や住み替えを考えるとき、まずエリア全体の人口動向を知っておくと、将来の資産価値や需要の見通しが立てやすくなります。本記事では、茨城県統計課が2026年5月29日に公表した「令和7年国勢調査人口速報集計結果」(令和7年10月1日現在)をもとに、44市町村の人口ランキングと増減の実態を一次情報だけで整理しました。
数字はすべて茨城県統計課の公表資料に基づく実測値です。推計や当社独自の試算は含まず、根拠のない数字は一切使用していません。
茨城県の総人口|令和7年国勢調査で2,791,207人
総務省統計局公表の令和7年国勢調査人口速報集計によると、令和7年10月1日現在の茨城県の総人口は2,791,207人(男1,396,150人・女1,395,057人)でした。前回の令和2年調査からは75,802人減少(-2.6%)しており、前回調査時の減少幅(49,967人・-1.7%)と比べても減少ペースは拡大しています。
大正9年(1920年)の第1回国勢調査時点の人口は約135万人で、105年間で約2.1倍に拡大した計算になります。県の人口は昭和22年から昭和40年頃まで横ばいが続いたあと、昭和40年代に増加へ転じ、平成12年をピークに平成17年以降は一貫して減少局面に入っています。
県全体は減少でも、増えている市町村がある
県内44市町村のうち、今回の調査で人口が増加したのは4市町(3市1町)、減少したのは40市町村(29市9町2村)で、約9割の市町村で人口が減っています。前回調査(令和2年)では増加が9市町村(7市1町1村)、減少が35市町村(25市9町1村)だったため、増加している市町村の数そのものが前回より減っている点も見逃せません。
\n人口ランキング|上位4市は「つくば・水戸・日立・ひたちなか」
茨城県統計課の公表資料によると、令和7年国勢調査時点で人口の総数が最も多いのはつくば市(268,991人)で、次いで水戸市(265,773人)、日立市(158,763人)、ひたちなか市(151,721人)の順となっています。つくば市は前回調査(令和2年)では水戸市を下回っていましたが、今回の調査で県内トップに浮上した形です。

この上位4市はいずれも、常磐線・つくばエクスプレス・国道6号などの主要交通軸に接し、事業所や大学・研究機関が集積するエリアです。人口規模が大きいということは、それだけ売買・賃貸ともに市場規模が大きいことを意味し、不動産の流動性という観点でも県内では相対的に厚みのあるマーケットといえます。
人口が増えている市町村ランキング|つくば市が圧倒的1位
今回の調査で人口増加数が最も大きかったのはつくば市で、+27,335人という突出した伸びを記録しました。これは前回調査(令和2年、+14,693人)の約1.9倍という伸び幅です。以下、つくばみらい市(+2,198人)、守谷市(+1,771人)、阿見町(+1,136人)の順に続きます。
| 順位 | 市町村名 | 増加数(令和7年) | 増加数(令和2年) |
|---|---|---|---|
| 1 | つくば市 | +27,335人 | +14,693人 |
| 2 | つくばみらい市 | +2,198人 | +736人 |
| 3 | 守谷市 | +1,771人 | +3,668人 |
| 4 | 阿見町 | +1,136人 | +1,018人 |
増加率で見ても同じ顔ぶれが並びます。つくば市が+11.3%で最も高く、次いでつくばみらい市(+4.4%)、守谷市(+2.6%)、阿見町(+2.3%)の順です。これら4市町はいずれもつくばエクスプレス沿線または圏央道インターチェンジ周辺にあたり、研究学園都市の拡大や宅地開発の進展が人口増加を後押ししていると考えられます。
\n人口が減っている市町村ランキング|減少数トップは日立市
一方、人口減少数が最も大きかったのは日立市で、-15,745人(前回調査時は-10,546人)と減少ペースが加速しています。以下、筑西市(-5,915人)、石岡市(-5,645人)、水戸市(-4,912人)、ひたちなか市(-4,860人)と続きます。県内トップの人口を持つ水戸市・ひたちなか市も、減少数では上位に入っている点は注目に値します。
| 順位 | 市町村名 | 減少数(令和7年) |
|---|---|---|
| 1 | 日立市 | -15,745人 |
| 2 | 筑西市 | -5,915人 |
| 3 | 石岡市 | -5,645人 |
| 4 | 水戸市 | -4,912人 |
| 5 | ひたちなか市 | -4,860人 |
| 6 | 常陸太田市 | -4,789人 |
| 7 | 桜川市 | -3,915人 |
| 8 | 稲敷市 | -3,649人 |
| 9 | 常陸大宮市 | -3,532人 |
| 10 | 北茨城市 | -3,365人 |
減少率で見ると、最も高いのは河内町の-13.1%、次いで大子町(-12.9%)、桜川市(-10.0%)、常陸太田市(-9.9%)、高萩市(-9.6%)、城里町(-9.6%)の順です。上位には県北地域・鹿行地域・県西の中山間部にあたる町村が多く並んでいます。
減少数と減少率、どちらで見るかで印象が変わる
日立市のように人口規模が大きい市は「減少数」では上位に出やすい一方、河内町や大子町のように人口規模が小さい町村は「減少率」で上位に出やすいという特性があります。エリアの将来を見るときは、どちらか一方の数字だけで判断せず、両方を照らし合わせることが大切です。
\n5地域別の人口構成|県南地域が全体の36.5%で最大
茨城県統計課は県内44市町村を「県北」「県央」「鹿行」「県南」「県西」の5地域に分類して公表しています。令和7年の人口構成比を見ると、県南地域が36.5%(1,019,231人)で最大となり、5地域の中で唯一、平成17年から令和7年まで一貫して人口が増え続けています。

| 地域 | 令和7年人口 | 構成比 | 令和2年比 | 主な市町村 |
|---|---|---|---|---|
| 県南地域 | 1,019,231人 | 36.5% | +12,700人 | 土浦市・石岡市・龍ケ崎市・取手市・牛久市・つくば市・守谷市・稲敷市・かすみがうら市・つくばみらい市・美浦村・阿見町・河内町・利根町 |
| 県央地域 | 685,352人 | 24.6% | -20,563人 | 水戸市・笠間市・ひたちなか市・那珂市・小美玉市・茨城町・大洗町・城里町・東海村 |
| 県西地域 | 516,116人 | 18.5% | -22,688人 | 古河市・結城市・下妻市・常総市・筑西市・坂東市・桜川市・八千代町・五霞町・境町 |
| 県北地域 | 315,481人 | 11.3% | -32,132人 | 日立市・常陸太田市・高萩市・北茨城市・常陸大宮市・大子町 |
| 鹿行地域 | 255,027人 | 9.1% | -13,119人 | 鹿嶋市・潮来市・神栖市・行方市・鉾田市 |
県北地域は平成12年以降、減少が続いており、今回の調査での減少率(-9.2%)は5地域中最大です。一方の県南地域は令和7年時点でも増加を維持しており、5地域間の差はますます開いています。この差は、そのままエリアごとの不動産需要の温度差にもつながっています。
\n世帯数と1世帯当たり人員|世帯の小規模化が続く
令和7年国勢調査人口速報集計による茨城県の世帯数は1,221,422世帯で、前回調査から37,289世帯(+3.1%)増加しました。人口は減っているのに世帯数は増えている、つまり1世帯当たりの人員は縮小し続けているということです。1世帯当たり人員は2.29人で、前回調査の2.42人から0.13人減少しました。
1世帯当たり人員が多い市町村・少ない市町村
市町村別に見ると、1世帯当たり人員が最も多いのは桜川市の2.68人、次いで八千代町(2.64人)、行方市(2.61人)、河内町(2.61人)、境町(2.57人)の順です。三世代同居や大家族世帯が比較的多く残っているエリアといえます。
反対に最も少ないのは水戸市の2.10人、次いで神栖市(2.13人)、日立市(2.14人)、つくば市(2.15人)、土浦市(2.15人)の順で、単身世帯・二人世帯が多い都市部の特徴が表れています。世帯の小規模化は、相続や住み替えのタイミングで空き家・空室が生まれやすくなる背景要因のひとつでもあります。
人口ランキングが不動産にとって意味すること
人口ランキングは単なる統計トリビアではありません。人口が増えているエリアは、住宅需要が底堅く、売却時の買い手も見つかりやすい傾向にあります。逆に人口減少が続くエリアでは、空き家の発生ペースが速まり、「今のうちに動くか、様子を見るか」の判断が難しくなります。
ただし、人口が減っているエリアがすべて売りにくいわけではありません。世帯数自体は県全体で増えており、単身世帯・高齢世帯向けのコンパクトな住宅需要は多くの市町村で残っています。エリアの人口動向は、あくまで売却戦略やタイミングを考える上でのひとつの材料として捉えることが大切です。
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よくある質問
Q. 茨城県で一番人口が多い市はどこですか?
A. 令和7年国勢調査人口速報集計結果によると、つくば市が268,991人で県内最多です。次いで水戸市(265,773人)、日立市(158,763人)、ひたちなか市(151,721人)の順となっています。
Q. 茨城県で人口が増えている市町村はありますか?
A. 令和7年調査では44市町村のうち4市町(つくば市・つくばみらい市・守谷市・阿見町)が増加しました。中でもつくば市は+27,335人と突出した伸びを記録しています。
Q. 茨城県の人口はいつから減少していますか?
A. 県全体の人口は平成12年(2000年)をピークに、平成17年(2005年)以降は一貫して減少局面にあります。令和7年10月1日現在の総人口は2,791,207人です。
Q. 人口減少が続くエリアの不動産は売れにくいですか?
A. 人口減少は需要が緩やかに縮小する要因のひとつですが、それだけで「売れない」と判断はできません。世帯数自体は県全体で増加しており、単身・高齢世帯向けの需要は多くの市町村で残っています。エリアの動向は売却タイミングを考える材料のひとつとして捉えることをおすすめします。
Q. 茨城県の世帯数はどのくらいありますか?
A. 令和7年国勢調査人口速報集計によると、茨城県の世帯数は1,221,422世帯で、前回調査(令和2年)から37,289世帯(+3.1%)増加しています。1世帯当たり人員は2.29人です。
Q. このデータの出典はどこですか?
A. 総務省統計局が実施した令和7年国勢調査の速報集計結果を、茨城県統計課が2026年5月29日に公表したものです。県公式サイト「令和7年国勢調査人口速報集計結果(令和7年10月1日現在)」を一次情報として使用しています。
まとめ
茨城県の総人口は2,791,207人(令和7年10月1日現在)で、前回調査から75,802人減少しました。人口が最も多いのはつくば市(268,991人)、増加数・増加率ともにトップもつくば市という結果です。一方で日立市を筆頭に、県北・鹿行・県西の多くの市町村で人口減少が続いています。エリアによって人口動向は大きく異なるため、売却や住み替えを検討する際は、お住まいの市町村の実際のデータを踏まえたご相談をおすすめします。ハウスドゥ茨城県内4店舗では、地域ごとの人口・地価データを踏まえた無料査定を行っています。
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