茨城県の公示地価は、2016年から2021年まで6年連続で下落を続けていた。ところが2022年を境に反転し、2026年まで5年連続の上昇が続いている。県平均は2016年の36,148円/m2から2026年の39,887円/m2へ、10年間で約+10.3%の上昇である。全国順位では43位/47都道府県とまだ低い水準にあるが、変動率で見ると22位/47と中位まで浮上している。

茨城県全体の公示地価|10年で+10.3%、ただし内実は二極化
県平均だけを見ると緩やかな上昇に見えるが、実態は市町村ごとに大きく異なる。2026年の茨城県公示地価ランキングでは、1位の守谷市(152,130円/m2・+10.46%)と最下位圏の市町村(1万円台前半)とで10倍以上の開きがある。
| 順位 | 市町村 | 地価平均 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 守谷市 | 15万2,130円/m2 | +10.46% |
| 2位 | つくば市 | 9万1,324円/m2 | +5.62% |
| 3位 | つくばみらい市 | 5万9,505円/m2 | +3.34% |
| 4位 | 水戸市 | 5万3,010円/m2 | +0.25% |
| 5位 | 取手市 | 4万9,196円/m2 | +0.98% |
上位3市(守谷・つくば・つくばみらい)はいずれもつくばエクスプレス(TX)沿線という共通点がある。TX沿線の地価上昇が、県全体の平均値を押し上げている構図が見える。
県内44市町村の地価差はなぜ生まれるのか
県南のTX沿線(守谷・つくば・つくばみらい)が突出して上昇する一方、県北・県西・鹿行エリアの多くは横ばいか微減が続いている。2026年時点で下落した市町村には、日立市(-0.22%)、笠間市(-0.44%)、北茨城市(-0.43%)、城里町(-2.03%、県内最大の下落率)などがある。
この二極化の背景として一般的に指摘されるのは、東京への通勤圏(TX・常磐線沿線)かどうか、工業地帯としての需要があるか、人口の社会増減の傾向といった要因である。ただし個別の要因を断定することは難しく、あくまで一般的な傾向として捉える必要がある。
10年の推移が示す2つの局面
局面①:2016〜2021年、下落基調の6年間
2016年から2021年にかけて、茨城県の公示地価は毎年小幅なマイナスが続いた(-1.20%〜-0.50%)。全国的な地方圏の地価下落傾向と軌を一にする動きであり、茨城県だけの特殊な現象ではない。
局面②:2022〜2026年、5年連続の反転上昇
2022年に+0.-0.15%とほぼ横ばいまで戻したあと、2023年+0.20%、2024年+0.55%、2025年+1.02%、2026年+1.04%と、上昇率が年々拡大している。低金利環境の継続、都市部からの移住・住み替え需要、TX沿線の宅地開発などが、一般的な要因として考えられる。
生活者から見た地価上昇の意味
地価が上がるということは、単に「土地が高くなる」だけでなく、いくつかの実生活上の意味を持つ。
- 固定資産税評価額の上昇につながる可能性がある(実際の税額は特例や据置措置の影響も受ける)
- すでに持ち家がある場合、資産としての評価額が上がる可能性がある
- これから土地を購入する場合、上昇エリアでは早めの決断が有利に働くことがある
- 売却を検討している場合、上昇局面は査定額にプラスに働きやすい
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個別の土地・建物の評価は立地・接道条件・建物の状態などによって大きく異なる。
住まい・不動産への接点|地価上昇局面をどう活かすか
茨城県内でも、地価が上昇しているエリアと横ばい・下落しているエリアでは、売却のタイミングの考え方が変わってくる。
上昇局面にあるつくば市・水戸市・取手市・守谷市の各エリアについては、それぞれ地元密着で査定・買取を行う店舗が対応している。相続や住み替えで不動産の売却を検討している場合は、地価の推移を踏まえたうえで無料査定を受けてみることをおすすめする。
つくば市周辺はハウスドゥ つくば研究学園都市、水戸市周辺はハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸、取手市周辺はハウスドゥ 取手戸頭、守谷市周辺はハウスドゥ 守谷がそれぞれ地域密着で対応している。空き家や解体を伴う売却の相談は解体Do!でも受け付けている。
よくある質問(FAQ)
Q. 茨城県の公示地価は今後も上がりますか?
A. 2022年から2026年まで5年連続で上昇していますが、将来の動向を確約することはできません。過去10年の傾向としては、TX沿線エリア(守谷市・つくば市・つくばみらい市)を中心に上昇が続いています。
Q. 茨城県で最も地価が高い市町村はどこですか?
A. 2026年時点では守谷市が15万2,130円/m2で県内1位です。次いでつくば市(9万1,324円/m2)、つくばみらい市(5万9,505円/m2)と続き、上位3市はいずれもつくばエクスプレス沿線という共通点があります。
Q. 地価が下落している市町村もありますか?
A. あります。2026年時点では城里町(-2.03%)が県内で最も下落率が大きく、日立市(-0.22%)、笠間市(-0.44%)、北茨城市(-0.43%)なども下落しています。地価の動向は市町村ごとに大きく異なります。
Q. 公示地価と実際の売却価格は同じですか?
A. 異なります。公示地価は毎年1月1日時点の標準的な土地の価格を国が公表する指標であり、実際の売却価格は個別の土地の形状・接道・建物の状態・需要と供給などによって変動します。あくまで目安として参考にするものです。
Q. 地価が上がっているエリアは売却に有利ですか?
A. 一般的には、地価上昇局面は査定額にプラスに働きやすい傾向があります。ただし個別の物件評価は立地条件や建物の状態によって異なるため、実際の売却を検討する場合は無料査定で現状を確認することをおすすめします。
Q. 固定資産税は地価の上昇に連動して上がりますか?
A. 公示地価の上昇が固定資産税評価額に影響することはありますが、実際の税額は住宅用地の特例措置や負担調整措置の影響も受けるため、地価上昇率と税額の上昇率が必ずしも一致するわけではありません。
まとめ|地価の推移は地域ごとに読み解く必要がある
茨城県全体の公示地価は10年で約+10.3%の上昇だが、その内実はTX沿線の急伸と、その他多くの市町村の横ばい〜微減という二極化である。「茨城県は地価が上がっている」という一括りの理解ではなく、自分の住むエリア・所有する不動産がどちらの側にあるのかを把握することが、売却や資産管理を考えるうえで重要になる。
茨城県内の地域別の不動産売却事情は、茨城県央エリアの不動産売却、茨城県北エリアの不動産売却、茨城県鹿行エリアの不動産売却でも詳しく解説している。
あわせて茨城県44市町村を横断した最新の公示地価ランキングもご覧いただけます。茨城県44市町村 公示地価ランキング【2026年】では、1位から44位までを一覧で比較できます。
茨城県の平均通勤時間や都心アクセスの詳しいデータは「茨城県の平均通勤時間と都心アクセス【2026年】」でも解説しています。
産業構造と雇用の全体像は茨城県の産業構造と雇用|製造業・農業・研究都市で詳しく解説しています。
茨城県の土地利用(農地・宅地・山林の構成、市街化調整区域の背景)は茨城県の土地利用|農地・宅地・山林と市街化調整区域【2026】で詳しく解説しています。




