「茨城県は平均寿命が短いのでは」「健康寿命はどうなっているのか」——茨城県で暮らす方、そしてご両親の実家じまいや住み替えを検討している方から、こうした疑問をいただくことがあります。本記事では、厚生労働省「都道府県別生命表」や茨城県公式統計など一次情報にもとづき、茨城県の平均寿命・健康寿命の実態を整理します。あわせて、高齢期の住まいの選択という視点から、実家じまいや住み替えを考えるきっかけとしてお読みください。

目次
  1. 1. 茨城県の平均寿命・健康寿命の全体像
    1. 1-1. 平均寿命とは何か
    2. 1-2. 茨城県の平均寿命(令和2年時点)
    3. 1-3. 健康寿命とは何か
    4. 1-4. 全国の健康寿命の水準
    5. 1-5. 平均寿命と健康寿命の差(不健康期間)
  2. 2. 茨城県内の地域差・市町村比較
    1. 2-1. 主語はあくまで「茨城県」
    2. 2-2. 高齢化率の地域差(令和7年10月時点)
    3. 2-3. 市町村別高齢化率の幅
    4. 2-4. 地域差が生まれる背景
  3. 3. 平均寿命・高齢化率の推移と全国との比較
    1. 3-1. 茨城県の平均寿命の推移
    2. 3-2. 全国の平均寿命の推移(比較用)
    3. 3-3. 高齢化率の将来推計との関係
    4. 3-4. 平均寿命の将来推計
  4. 4. 生活者視点:健康寿命を延ばす要因と茨城県の医療・介護体制
    1. 4-1. 健康寿命を左右する主な要因
    2. 4-2. 茨城県の高齢者人口の実情
    3. 4-3. 老年人口指数の上昇
    4. 4-4. 認知症高齢者数の将来推計
    5. 4-5. 高齢単身世帯の増加
    6. 4-6. 医療・介護体制の県内格差
  5. 5. 住まい・不動産への接点:高齢期の住まいの選択
    1. 5-1. 「長く住み続ける」ことと住まいの老朽化
    2. 5-2. 健康寿命が尽きたあとの住まいの選択肢
    3. 5-3. 「実家じまい」というタイミング
    4. 5-4. 早めの検討が資産価値を守る
    5. 5-5. 無理のない相談から始める
  6. 6. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 茨城県の平均寿命は全国的に見て長いですか、短いですか?
    2. Q2. 茨城県の健康寿命は何歳ですか?
    3. Q3. 茨城県で高齢化率が最も高い地域はどこですか?
    4. Q4. 茨城県の高齢化率は全国と比べてどうですか?
    5. Q5. 平均寿命と健康寿命の差はどのくらいありますか?
    6. Q6. 茨城県の高齢化率は今後どうなりますか?
    7. Q7. 平均寿命のデータは実家じまいや住み替えの検討にどう役立ちますか?
  7. 7. まとめ
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  9. 茨城県内の店舗案内

1. 茨城県の平均寿命・健康寿命の全体像

1-1. 平均寿命とは何か

「平均寿命」とは、0歳の人がその後何年生きられるかを示す期待値です。厚生労働省が国勢調査人口や人口動態統計をもとに算定し、都道府県別には5年ごとに「都道府県別生命表」として公表されています。直近の確定値は令和2年(2020年)のものです。

1-2. 茨城県の平均寿命(令和2年時点)

厚生労働省「令和2年都道府県別生命表」(茨城県公式資料に転記された数値)によると、茨城県の平均寿命は次のとおりです。

  • 男性:80.89歳
  • 女性:86.94歳

同時期(令和2年)の全国平均は男性81.56歳・女性87.71歳で、茨城県は男女とも全国平均をやや下回る水準にあります。ただし全国順位の詳細な確定順位は厚労省の公表資料では確認できておらず、本記事では「全国平均との差」を軸に事実ベースで記載します。

茨城県の平均寿命 男女別グラフ
茨城県の平均寿命(令和2年) 出典:厚生労働省「都道府県別生命表」

1-3. 健康寿命とは何か

「健康寿命」とは、平均寿命のうち「日常生活に制限のない期間」を指す指標です。厚生労働科学研究(研究代表:橋本修二ほか、通称「健康寿命のページ」)が、国民生活基礎調査などをもとに算定・公表しています。

1-4. 全国の健康寿命の水準

厚生労働省が公表した2022年の健康寿命推計(全国値)は、男性72.57歳・女性75.45歳です。都道府県別では静岡県がトップ、岩手県が最下位というランキングが報じられていますが、茨城県単独の確定値は本記事執筆時点で一次資料から特定できておらず、正直に「不明」とお伝えします。数字が確認でき次第、追記します。

1-5. 平均寿命と健康寿命の差(不健康期間)

全国平均で見ると、平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある期間)は男性で約8〜9年、女性で約12年前後とされています。この差の期間は、多くの場合、介護や医療的なサポートを必要とする期間と重なります。茨城県も、この全国的な傾向から大きく外れるものではないと考えられます。

2. 茨城県内の地域差・市町村比較

2-1. 主語はあくまで「茨城県」

茨城県内では、市町村ごとに高齢化の進み方や医療・介護体制に差があります。ただし本記事はあくまで茨城県全体を主語とした県単位の記事であり、個別の市町村を主題にするものではありません。ここでは県内の傾向を横断的に紹介します。

2-2. 高齢化率の地域差(令和7年10月時点)

茨城県「高齢化関連の各種データ」によると、令和7年10月1日時点の県内5地域の高齢化率(65歳以上人口の割合)は次のとおりです(茨城県常住人口調査ベース)。

  • 県北地域:38.2%〜38.4%(県内で最も高い)
  • 県西地域:32.1%
  • 鹿行地域:31.7%
  • 県央地域:30.1%
  • 県南地域:28.9%(県内で最も低い)

県北地域と県南地域の間には約9〜10ポイントの差があり、これは県内で高齢化の進み方に大きな地域差があることを示しています。

2-3. 市町村別高齢化率の幅

茨城県「市町村別高齢化率」(令和7年10月1日現在)によると、県内で高齢化率が最も高いのは大子町(50%超)、最も低いのはつくば市(20.0%)とされ、県内44市町村の間には約30ポイントもの開きがあります。この地域差は、通勤・通学の利便性や都市機能の集積度合いと関係していると考えられます。

2-4. 地域差が生まれる背景

県南地域(つくば市・守谷市・つくばみらい市など)はつくばエクスプレス沿線を中心に子育て世代の転入が続く一方、県北地域は人口流出と高齢化が同時に進んでいます。この構造は本シリーズの別記事「茨城県の高齢化率|44市町村の地域差」でも詳しく取り上げています。

3. 平均寿命・高齢化率の推移と全国との比較

3-1. 茨城県の平均寿命の推移

茨城県公式資料「高齢化の指標」によると、茨城県の平均寿命は次のように推移してきました(厚生労働省「完全生命表」「都道府県別生命表」による)。

年次 男性 女性
昭和50年(1975) 70.58歳 76.12歳
昭和60年(1985) 74.35歳 79.97歳
平成2年(1990) 75.67歳 81.59歳
平成12年(2000) 77.20歳 84.21歳
平成22年(2010) 79.09歳 85.83歳
平成27年(2015) 80.28歳 86.33歳
令和2年(2020) 80.89歳 86.94歳

この45年間で、男性は約10.3年、女性は約10.8年、平均寿命が延びています。特に平成以降は医療技術の進歩や生活習慣病対策の普及により、着実な延伸が続いています。

3-2. 全国の平均寿命の推移(比較用)

同じく茨城県公式資料が引用する全国値(厚生労働省「完全生命表」「簡易生命表」)は次のとおりです。

年次 男性 女性
昭和50年(1975) 71.73歳 76.89歳
平成12年(2000) 77.72歳 84.60歳
令和2年(2020) 81.56歳 87.71歳
令和6年(2024) 81.09歳 87.13歳

茨城県・全国とも右肩上がりの延伸トレンドは共通していますが、各年次で茨城県は全国平均をわずかに下回る水準で推移しています。差は概ね0.2〜0.8年程度で、大きな乖離ではありません。

3-3. 高齢化率の将来推計との関係

平均寿命が延びる一方で、出生数の減少も同時に進むため、茨城県の高齢化率(65歳以上人口の割合)は今後も上昇が見込まれています。国立社会保障・人口問題研究所の推計(茨城県公式資料に掲載)によると、茨城県の高齢化率は次のように推移する見通しです。

茨城県 高齢化率の推移と将来推計
茨城県の高齢化率の推移と将来推計 出典:茨城県「高齢化の指標」
  • 令和7年(2025):31.4%
  • 令和12年(2030):32.7%
  • 令和17年(2035):34.4%
  • 令和22年(2040):37.2%
  • 令和32年(2050):40.0%

全国推計(令和32年37.1%)と比べても、茨城県の高齢化率は将来にわたり全国平均を上回る水準で推移する見通しです。

3-4. 平均寿命の将来推計

茨城県公式資料には、令和2年〜令和27年の期間別の将来の平均寿命推計も掲載されています。令和2〜7年の期間で見ると、茨城県は男性81.21歳・女性87.42歳へと延びる見通しが示されています。今後も緩やかな延伸トレンドが続くと見られます。

4. 生活者視点:健康寿命を延ばす要因と茨城県の医療・介護体制

4-1. 健康寿命を左右する主な要因

厚生労働省の「健康日本21(第三次)」など各種資料では、健康寿命に影響する要因として、生活習慣病の予防、適度な運動習慣、社会参加(就労・地域活動)、口腔機能の維持などが挙げられています。茨城県も「いばらき健康づくり推進プラン」などを通じて、これらの取り組みを進めています。

4-2. 茨城県の高齢者人口の実情

茨城県「統計インフォメーション」(令和7年9月15日推計)によると、茨城県の高齢者人口(65歳以上)は852,737人、県人口に占める割合は31.2%で、いずれも過去最高を更新しています。男女別では男性383,197人(28.0%)、女性469,540人(34.3%)と、女性の高齢化率が男性より高い傾向にあります。

4-3. 老年人口指数の上昇

生産年齢人口(15〜64歳)に対する高齢者人口の比率を示す「老年人口指数」は、令和7年時点で53.7%に達しています。これは現役世代1.9人で高齢者1人を支える計算に近く、平成12年(24.4%)と比べると約30ポイント上昇しました。医療・介護の担い手不足という課題とも直結する数字です。

4-4. 認知症高齢者数の将来推計

茨城県公式資料によると、県内の認知症高齢者数は令和7年時点で10.6万人(有病率12.9%)、令和32年(2050年)には13.7万人(有病率15.1%)まで増加すると推計されています。健康寿命を延ばす取り組みと並行して、認知症を含めた介護体制の整備が県全体の課題となっています。

4-5. 高齢単身世帯の増加

茨城県統計課の資料(国勢調査ベース)によると、茨城県内の65歳以上の高齢単身世帯数は、平成17年の56,804世帯から令和2年には125,596世帯へと、15年間で約2.2倍に増加しています。健康寿命が尽きたあとの生活を、単身で迎える高齢者が増えているという実態がうかがえます。

4-6. 医療・介護体制の県内格差

茨城県内の医療機関・介護施設は県南・県央エリアに集積する傾向があり、県北・鹿行エリアでは高齢化率が高い一方で医療アクセスの面での課題も指摘されています。この地域差は、高齢期にどこに住み続けるかという判断材料のひとつになります。

5. 住まい・不動産への接点:高齢期の住まいの選択

5-1. 「長く住み続ける」ことと住まいの老朽化

平均寿命が延びているということは、それだけ長く「今の住まい」で暮らす期間も延びる可能性があるということです。一方で、木造住宅の法定耐用年数(22年)を超えて住み続けるケースも多く、住宅設備の老朽化やバリアフリー化の必要性が生じやすくなります。

5-2. 健康寿命が尽きたあとの住まいの選択肢

健康寿命と平均寿命の差の期間(日常生活に制限のある期間)に入ると、住まいの選択肢としては主に次のようなものが検討されます。

  • 自宅をバリアフリーにリフォームして住み続ける
  • サービス付き高齢者向け住宅・老人ホームへ住み替える
  • 子ども世帯の近くへ住み替える
  • 実家を売却し、資金を医療・介護費用に充てる

5-3. 「実家じまい」というタイミング

茨城県の高齢単身世帯が増加している実態(4-5参照)は、裏を返せば「将来、空き家になりやすい住宅」が県内に増えていくことを意味します。ご本人が健康なうちに、あるいはご家族が将来を見据えて実家の売却・住み替えを検討する「実家じまい」は、早めに動くほど選択肢が広がります。

5-4. 早めの検討が資産価値を守る

空き家状態が長期化すると、建物の劣化が進み資産価値が下がるだけでなく、固定資産税の負担や近隣トラブルのリスクも生じます。健康寿命・平均寿命のデータは、そうした将来設計を「なんとなく」ではなく「データに基づいて」考えるきっかけとして活用いただけます。

5-5. 無理のない相談から始める

住み替えや実家じまいは、必ずしもすぐに売却を決断する必要はありません。まずは今の住まいの価値を知ることから始めるのも一つの方法です。ハウスドゥでは、茨城県内4店舗(つくば・水戸・取手戸頭・守谷)を拠点に、無料査定や相談を承っています。

6. よくある質問(FAQ)

Q1. 茨城県の平均寿命は全国的に見て長いですか、短いですか?

A1. 厚生労働省「令和2年都道府県別生命表」(茨城県公式資料に転記)によると、茨城県の平均寿命は男性80.89歳・女性86.94歳で、同時期の全国平均(男性81.56歳・女性87.71歳)をわずかに下回る水準です。差は1年未満で、極端に短いわけではありません。

Q2. 茨城県の健康寿命は何歳ですか?

A2. 全国の健康寿命(2022年推計)は男性72.57歳・女性75.45歳です。茨城県単独の確定値は本記事執筆時点の一次資料からは特定できておらず、正直にお伝えすると「不明」です。数値が確認でき次第、記事を更新します。

Q3. 茨城県で高齢化率が最も高い地域はどこですか?

A3. 茨城県「高齢化関連の各種データ」(令和7年10月時点)によると、5地域のうち県北地域が38.2%〜38.4%と最も高く、市町村別では大子町が50%を超えています。逆に最も低いのはつくば市(20.0%)です。

Q4. 茨城県の高齢化率は全国と比べてどうですか?

A4. 総務省統計局「人口推計」(令和6年10月1日現在)によると、茨城県の高齢者の割合は30.9%で全国平均29.3%を1.6ポイント上回り、都道府県順位では32位です。令和7年10月時点では茨城県31.2%まで上昇しています。

Q5. 平均寿命と健康寿命の差はどのくらいありますか?

A5. 全国平均で見ると、平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある期間)は男性で約8〜9年、女性で約12年前後とされています。茨城県固有の数値は一次資料からは確認できていませんが、全国的な傾向から大きく外れるものではないと考えられます。

Q6. 茨城県の高齢化率は今後どうなりますか?

A6. 国立社会保障・人口問題研究所の推計(茨城県公式資料に掲載)によると、茨城県の高齢化率は令和7年31.4%から令和32年(2050年)には40.0%まで上昇する見通しです。全国推計(37.1%)を上回る水準で推移すると見られています。

Q7. 平均寿命のデータは実家じまいや住み替えの検討にどう役立ちますか?

A7. 平均寿命・健康寿命のデータは、ご本人やご家族が「いつまで今の住まいで暮らせるか」「健康なうちに住み替えや実家の整理を検討すべきタイミングはいつか」を考える際の一つの目安になります。高齢単身世帯の増加という県内の実態とあわせて、早めの検討をおすすめします。

7. まとめ

茨城県の平均寿命は男性80.89歳・女性86.94歳(令和2年時点)で、全国平均をわずかに下回る水準にあります。一方で高齢化率は31.2%(令和7年10月時点)と全国平均を上回り、令和32年には40.0%まで上昇する見通しです。県内でも県北地域とつくば市周辺では高齢化率に約20ポイント近い差があるなど、地域による違いも大きい実態が明らかになりました。

平均寿命が延びる一方で高齢単身世帯も急増しており、将来の住まいをどうするかは、健康なうちから考えておきたいテーマです。実家じまいや住み替えを検討される際は、まずは今の住まいの価値を把握することから始めてみてください。

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