「空き巣に入られたらどうしよう」「実家を空き家のままにしているけれど大丈夫だろうか」——そんな不安を持つ方は少なくありません。空き巣は住宅を狙う侵入窃盗の中でも最も件数が多い手口で、特に人の出入りが少ない空き家は標的にされやすいと言われています。この記事では、警察庁の統計データをもとに空き巣の実態と狙われやすい家の特徴、被害にあったときの対応の流れ、防犯対策の費用目安を整理し、あわせて「守るだけでなく手放す」という選択肢についても解説します。

目次
  1. 空き巣とは?意味と法律上の位置づけ
    1. 「空き巣」の意味と「忍込み」「居空き」との違い
    2. 適用される法律:刑法130条(住居侵入罪)と235条(窃盗罪)
  2. 警察庁統計で見る侵入窃盗の実態
    1. 侵入窃盗の認知件数は減少傾向、それでも手口の6割超が空き巣
    2. 侵入口は「無施錠の窓・ドア」が約半数
    3. 茨城県の発生状況を確認できる公式資料
  3. 空き巣に狙われやすい家の特徴
    1. 長期不在・空き家
    2. 死角の多い立地
    3. 無施錠の窓・ドア
    4. 照明・防犯設備の有無
  4. 一戸建てとマンションで異なる狙われ方
    1. 一戸建てが狙われる理由
    2. マンションが狙われる理由
  5. 空き巣被害にあったときの対応の流れ
    1. STEP1:現場保存と110番通報
    2. STEP2:被害届の提出
    3. STEP3:保険会社への連絡
    4. STEP4:防犯対策の見直し
  6. 防犯対策にかかる費用の目安
    1. 鍵の交換・補助錠
    2. 防犯カメラ・センサーライト
    3. ホームセキュリティの月額費用
    4. 火災保険の盗難補償の活用
  7. 見落としがちな注意点
    1. SNSでの留守情報の発信
    2. 「防犯砂利・シャッターだけ」に頼るリスク
    3. 空き家を放置することのリスクとの関係
  8. 実家や空き家を「守る」だけでなく「手放す」という選択
    1. 空き家を持ち続けるコストとリスク
    2. 活用・売却・買取という選択肢
    3. ハウスドゥ茨城4店舗の対応エリアとサポート
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 空き巣と強盗の違いは何ですか?
    2. Q2. 空き家は火災保険の盗難補償の対象になりますか?
    3. Q3. 空き巣に入られた形跡があるとき、すぐに片付けてもいいですか?
    4. Q4. 空き家の見回りはどのくらいの頻度が目安ですか?
    5. Q5. 防犯カメラのダミー(模造品)でも効果はありますか?
    6. Q6. 空き家を売却する場合、防犯対策の費用は回収できますか?
  10. まとめ

空き巣とは?意味と法律上の位置づけ

「空き巣」の意味と「忍込み」「居空き」との違い

「空き巣」は法律上の正式な罪名ではなく、住民が外出するなどして家を留守にしている時間帯を狙って侵入し、金品を盗む犯罪の通称です。警察庁の犯罪統計では、住宅対象の侵入窃盗を侵入時間帯によって次の3つに分類しています。

  • 空き巣:住民が外出・不在の昼間や日中に侵入するケース
  • 忍込み:住民が就寝している夜間に侵入するケース
  • 居空き:住民が在宅しているにもかかわらず気づかれずに侵入するケース

この3手口のうち、空き巣は住宅対象侵入窃盗全体の6割超を占め、最も発生件数が多い手口とされています。

適用される法律:刑法130条(住居侵入罪)と235条(窃盗罪)

空き巣行為は、他人の住居に無断で立ち入る「住居侵入罪」(刑法130条、3年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金)と、金品を持ち去る「窃盗罪」(刑法235条、10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)の2つの罪が同時に成立するのが一般的です。住居侵入は未遂であっても処罰の対象になります。

警察庁統計で見る侵入窃盗の実態

侵入窃盗の認知件数は減少傾向、それでも手口の6割超が空き巣

警察庁の犯罪統計によると、侵入窃盗全体の認知件数はピークだった2002年の338,294件から大きく減少し、2024年は43,036件(約8分の1)まで減っています。防犯意識の高まりやホームセキュリティの普及が背景にあるとみられます。ただし件数が減った現在でも、住宅対象侵入窃盗の手口別内訳では空き巣が最多(統計年によって6割前後で推移)を占めており、依然として代表的な手口であることに変わりはありません。

侵入口は「無施錠の窓・ドア」が約半数

警察庁の統計を分析した民間セキュリティ会社の資料によれば、住宅への侵入手段のうち「無施錠」の窓やドアから侵入されたケースが全体の約半数を占めるとされています。「鍵をかけ忘れた」「換気のために窓を開けたまま外出した」といった小さな油断が、被害につながりやすいポイントです。

茨城県の発生状況を確認できる公式資料

都道府県ごとの発生傾向は年によって変動します。茨城県内の最新の認知件数・市町村別の傾向は、茨城県警察が公式サイトで公開している「茨城県の犯罪情勢」(PDF)で確認できます。民間の治安データ分析でも、茨城県は人口あたりの住宅対象侵入窃盗の発生率が全国的に見て低くない水準にあるとする分析が複数見られるため、県内にお住まいの方・空き家を所有している方は、最新の公式統計を定期的にチェックすることをおすすめします。

空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣に狙われやすい家の特徴 図解|ハウスドゥ茨城

長期不在・空き家

相続などで誰も住んでいない空き家は、郵便物がたまる、庭木が伸び放題になるといった外から見てわかる変化が起きやすく、「誰も来ない家」と判断されやすいのが大きなリスクです。定期的な見回りや管理が行われていない家ほど、発見が遅れる傾向があります。

死角の多い立地

塀や植栽で道路から見えにくい家、隣家との間隔が広く人目につきにくい家は、侵入者にとって作業がしやすい環境になります。角地や袋小路の奥にある家も注意が必要です。

無施錠の窓・ドア

前述のとおり、無施錠が侵入口の約半数を占めます。2階の窓やトイレ・浴室の小窓など「ここまでは登ってこないだろう」と油断しがちな窓ほど、施錠を忘れやすい傾向があります。

照明・防犯設備の有無

夜間や早朝に照明がついていない家、防犯カメラやセンサーライトが設置されていない家は、下見の段階で「対策が甘い家」と判断されやすいとされています。

一戸建てとマンションで異なる狙われ方

一戸建てが狙われる理由

一戸建ては窓や勝手口など侵入経路が多く、庭や塀に囲まれているぶん外から死角になりやすいという特徴があります。特に2階建て以上の家では、雨どいやベランダをつたって上階から侵入されるケースも報告されています。

マンションが狙われる理由

マンションはオートロックがあっても、共用玄関を住民の後についていく「共連れ」で侵入されたり、ベランダ伝いに隣室から移動されたりするケースがあります。特に1〜3階の低層階や、ベランダが繋がっている構造の物件は注意が必要です。

空き巣被害にあったときの対応の流れ

空き巣被害にあったときの対応フロー|ハウスドゥ茨城

STEP1:現場保存と110番通報

侵入された形跡に気づいたら、室内には入らず、指紋や足跡を残さないようにしてすぐに110番通報します。犯人がまだ屋内に潜んでいる可能性もあるため、無理に一人で確認しないことが大切です。

STEP2:被害届の提出

警察官による実況見分(現場検証)のあと、盗まれた物のリストを整理して被害届を提出します。保険金請求の際に必要になるため、被害届受理番号は必ず控えておきましょう。

STEP3:保険会社への連絡

火災保険には「盗難」を補償する特約が付帯されている場合があります。契約内容を確認し、被害届受理番号とあわせて保険会社に連絡しましょう。空き家の場合、契約内容によっては補償の条件が異なることがあるため注意が必要です。

STEP4:防犯対策の見直し

鍵の交換や補助錠の設置、防犯カメラの導入など、被害箇所を中心に対策を見直します。空き家の場合は、管理会社への巡回委託や、そもそも所有を続けるかどうかの検討も含めて再考する機会にすることをおすすめします。

防犯対策にかかる費用の目安

鍵の交換・補助錠

ディンプルキーへの交換は1か所あたり1万5千円〜3万円程度、補助錠(サブロック)の後付けは数千円〜1万円程度が目安です(施工業者・機種により変動)。

防犯カメラ・センサーライト

家庭用の防犯カメラは1台数千円〜数万円、センサーライトは数千円程度から購入できます。空き家の場合は電源確保が課題になるため、乾電池式やソーラー式の製品が選ばれることもあります。

ホームセキュリティの月額費用

警備会社のホームセキュリティサービスは、月額3千円台〜5千円台程度のプランが一般的で、異常時にガードマンが駆けつけるサービスなどが含まれます。空き家向けのプランを用意している警備会社もあります。

火災保険の盗難補償の活用

新たに防犯設備を導入する前に、加入中の火災保険で盗難補償や地震・水害以外の家財補償がどこまでカバーされているかを確認しておくと、無駄な出費を避けられます。

見落としがちな注意点

SNSでの留守情報の発信

旅行や帰省の様子をリアルタイムでSNSに投稿すると、「今、家が留守である」という情報を不特定多数に発信していることになります。位置情報付きの投稿や、長期不在が分かる内容は帰宅後にまとめて投稿するなどの配慮が有効です。

「防犯砂利・シャッターだけ」に頼るリスク

防犯砂利やシャッターは一定の抑止効果がありますが、それだけで万全というわけではありません。窓の施錠、死角の解消、照明の確保などを組み合わせた多層的な対策が基本です。

空き家を放置することのリスクとの関係

空き巣のリスクだけでなく、長期間放置された空き家は建物の劣化が進み、倒壊のおそれがある「特定空家等」に指定されると行政指導や固定資産税の軽減特例除外の対象になることもあります。空き家特有のリスクについては別記事「空き家の倒壊リスク|所有者の責任と解決策」でも詳しく解説しています。

実家や空き家を「守る」だけでなく「手放す」という選択

空き家を持ち続けるコストとリスク

空き家を所有し続ける限り、固定資産税や維持管理費に加えて、空き巣・倒壊・不法投棄といったリスクへの対応も続きます。定期的な見回りが難しい遠方の実家であればなおさら負担は大きくなります。

活用・売却・買取という選択肢

空き家の対処法は「賃貸として活用する」「売却する」「買取業者に引き取ってもらう」など複数あります。それぞれの費用感や向き不向きは「空き家活用は7つの選択肢から!費用で比較」で比較しているので、あわせて確認してみてください。

ハウスドゥ茨城4店舗の対応エリアとサポート

ハウスドゥでは、つくば市・水戸市・取手市・守谷市の茨城県内4店舗を中心に、空き家・訳あり物件の買取・売却相談に対応しています。「防犯のために手をかけ続けるより、思い切って売却したい」という場合も、査定は無料です。まずは現状のご相談だけでも承っています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 空き巣と強盗の違いは何ですか?

A. 空き巣は住民が不在のときに侵入して金品を盗む犯罪で、住民との接触を避けるのが特徴です。一方、強盗は住民がいる場所で暴行・脅迫を伴って金品を奪う犯罪であり、法律上の罪名も強盗罪(刑法236条)と異なります。

Q2. 空き家は火災保険の盗難補償の対象になりますか?

A. 契約内容によります。空き家は「居住の実態がない建物」として契約条件が通常の住宅用保険と異なる場合があるため、保険会社や代理店に空き家であることを伝えたうえで補償範囲を確認する必要があります。

Q3. 空き巣に入られた形跡があるとき、すぐに片付けてもいいですか?

A. いいえ。指紋や足跡などの証拠が消えてしまう可能性があるため、警察の現場検証が終わるまでは室内をそのままにしておくことが推奨されています。

Q4. 空き家の見回りはどのくらいの頻度が目安ですか?

A. 明確な基準はありませんが、郵便物の滞留やライフラインの異常に早く気づくために、月1回程度の見回りが一つの目安とされることが多いです。遠方で難しい場合は空き家管理サービスの利用も選択肢になります。

Q5. 防犯カメラのダミー(模造品)でも効果はありますか?

A. 一定の抑止効果は期待できるとされますが、本物かどうかを見分けられてしまうと効果が薄れる可能性があります。録画機能付きの実機と組み合わせるほうが確実です。

Q6. 空き家を売却する場合、防犯対策の費用は回収できますか?

A. 防犯対策自体が売却価格に直接上乗せされるわけではありませんが、管理状態の良い物件は買主・買取業者からの印象も良くなりやすい傾向があります。今後の管理負担を減らしたい場合は、防犯対策を続けるコストと売却・買取という選択肢を比較検討することをおすすめします。

まとめ

空き巣は住宅対象侵入窃盗の中で最も件数が多い手口で、無施錠の窓・ドアや、長期不在で人の出入りがない空き家が特に狙われやすい傾向があります。日頃の施錠・照明・見回りといった対策に加えて、遠方の実家や空き家をこれ以上守り続けるのが難しい場合は、活用や売却・買取という選択肢もあわせて検討してみてください。ハウスドゥ茨城の各店舗では、無料査定・相談を随時受け付けています。

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