家を売りに出してから1年以上経っても買い手が見つからない——そんなとき、「値引きすべきなのか」「このまま様子を見ていいのか」と悩む方は少なくありません。中古物件が成約するまでの平均期間は3〜4か月程度とされているため、1年という期間は明らかに長期化している状態です。
本記事では、家が長期間売れない主な原因、値引きを検討する際の考え方、値引き以外の対策、そしてどうしても売れないときの選択肢までを整理して解説します。
家が売れるまでの平均期間はどれくらいか

不動産流通機構(レインズ)の統計によると、中古物件が売り出されてから成約に至るまでの期間は、近年おおむね3か月前後で推移しています。査定・売り出し準備に1〜2週間程度かかることを踏まえると、多くの物件は3〜4か月前後で買い手が見つかっている計算になります。立地やタイミング次第で前後することはありますが、長く見積もっても半年程度が一つの目安です。この期間を大きく超えて1年以上経過している場合、価格・物件の見せ方・売却活動のいずれかに原因があると考えるのが妥当です。
1年以上売れない家によくある原因
売り出し価格が相場より高い
最も多い原因が、価格設定です。買い手は同時期に売り出されている周辺物件と比較検討するため、相場より割高な物件は内覧の申し込み自体が入りにくくなります。
物件の状態や見せ方に課題がある
築年数の古さ、室内の汚れや整理整頓の不足、内覧時の写真の見栄えなどは、成約率に直結します。特に写真は購入検討者が最初に目にする情報のため、清掃・撮影のタイミングを見直すだけで反響が変わることがあります。中古の二世帯住宅(完全分離型)が売れない理由のように、間取りタイプ特有の要因が絡むケースもあります。
立地条件や競合物件の多さ
最寄り駅からの距離や生活利便性は需要を左右する要素です。また、同時期に似た条件の物件が多く売り出されていると、価格競争になりやすく、好条件の物件から先に売れていく傾向があります。
売却活動・不動産会社側の要因
広告掲載の状況、担当者の対応スキル、媒介契約の種類(一般・専任・専属専任)も成約スピードに影響します。長期間反響が乏しい場合は、売却活動そのものを見直す価値があります。
1年以上売れない家は値引きすべきか
まず相場価格を確認する
値引きを検討する前に、周辺の類似物件の売り出し価格や成約事例を確認し、自分の物件が相場からどの程度離れているかを把握することが重要です。相場より高すぎる場合はもちろん、逆に安すぎる価格も「何か問題があるのでは」と敬遠される原因になり得ます。
値引きの目安
一般的に、価格交渉における値下げ幅は売り出し価格の5〜10%程度が一つの目安とされています。値下げのタイミングとしては、媒介契約の更新時期(売り出しから3か月後)に合わせて見直すケースが多く見られます。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、実際の適正価格は物件ごとの査定が必要です。
値引きを繰り返しすぎない
短期間に何度も値下げを重ねると、「売り急いでいる」という印象を与え、かえって買い叩かれるリスクがあります。相場に見合った価格で反響が乏しい場合は、価格以外の原因(見せ方・広告・売却活動)を疑うことも大切です。
値引き以外にできる対策

写真・広告の見直し
清掃・整理整頓をしたうえで、天候の良い日中に撮影し直すだけでも印象は大きく変わります。不動産ポータルサイトへの掲載状況や紹介文も、不動産会社と一緒に確認しましょう。
ハウスクリーニング・簡易な修繕
水回りや玄関など、印象を左右する箇所を中心にハウスクリーニングを行うのも一つの方法です。ただし大規模なリフォームは費用が売却価格に転嫁できないことが多く、慎重な判断が必要です。
インスペクション(建物状況調査)の実施
専門家による建物診断(インスペクション)を受けておくと、買主にとって安心材料になり、競合物件との差別化にもつながります。
媒介契約・不動産会社の見直し
専任媒介契約で反響が乏しい場合、一般媒介契約に切り替えて複数社に依頼する方法もあります。ただし専属専任媒介契約の期間中に解約すると、それまでの広告費用を請求されるケースがあるため、契約内容の確認が必要です。
それでも売れないときの選択肢
不動産買取を検討する
個人の買い手を探す仲介では反響が乏しくても、不動産買取業者であれば直接買い取ってもらえるケースがあります。買取価格は仲介による売却相場の7〜8割程度になることが一般的ですが、売買契約や引き渡し時期の調整がしやすく、住み替えなど期限がある場合には有力な選択肢です。仲介手数料がかからない点もメリットです。
更地にして土地として売る
建物付きのままでは売れにくい場合、解体して更地にすることで活用方法の幅が広がり、買い手の候補が増えることがあります。ただし解体費用がかかるうえ、更地にすると固定資産税の住宅用地特例が外れて税額が上がる点には注意が必要です。
空き家バンクへの登録
自治体が運営する空き家バンクへの登録も選択肢の一つです。無料で掲載できるメリットがある一方、不動産会社のような積極的な広告活動は期待しにくく、修繕やトラブル対応を自分で行う必要がある点がデメリットです。詳しくは空き家活用7選|選択肢から費用比較でも解説しています。
1年以上家を売らずに持ち続けるリスク
資産価値の低下
建物は時間の経過とともに評価額が下がる傾向があり、売却が長引くほど手元に残る金額が少なくなる可能性があります。
維持費・固定資産税の負担
売れるまでの間も固定資産税やメンテナンス費用はかかり続けます。管理が行き届かず「特定空家」に指定されると、住宅用地の固定資産税の特例が解除され、土地の税額が最大6倍になることもあります。
管理責任のリスク
外壁の落下や建物の倒壊などで第三者に損害が生じた場合、所有者が損害賠償責任を問われる可能性があります(民法第717条)。空き家のまま放置するほど、こうしたリスクは高まります。
茨城県内での長期未成約物件・買取のご相談
ハウスドゥでは、茨城県内(つくば市・水戸市・取手市・守谷市エリア)で、仲介で長期間売れなかった物件の買取相談にも対応しています。「値引きを繰り返しても反響が増えない」「早く手放したいが仲介での売却活動に疲れた」という場合も、現況のまま査定を行い、買取という選択肢をご案内できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 家はどのくらいの期間で売れるのが普通ですか?
近年の統計では、中古物件が売り出されてから成約までの平均期間はおおむね3か月前後です。査定・準備期間を含めても、多くの物件は3〜6か月程度で買い手が見つかっています。
Q2. 1年以上売れない家は必ず値引きすべきですか?
必ずしもそうとは限りません。売り出し価格が相場より高い場合は値引きが有効ですが、相場に見合った価格で反響が乏しい場合は、写真・広告・売却活動など価格以外の原因を疑う必要があります。
Q3. 値引きの相場はどれくらいですか?
一般的には売り出し価格の5〜10%程度が目安とされますが、物件やエリアによって適正な幅は異なります。何度も値下げを繰り返すと売り急いでいる印象を与えるため、慎重な判断が必要です。
Q4. 買取と仲介はどちらが良いですか?
早く確実に手放したい場合は買取、時間をかけてでも高く売りたい場合は仲介が向いています。買取価格は仲介相場の7〜8割程度になることが多い一方、仲介手数料がかからず、引き渡し時期の調整がしやすいという利点があります。
Q5. 空き家のまま放置するとどんなリスクがありますか?
固定資産税・維持費の負担が続くほか、管理が行き届かず「特定空家」に指定されると固定資産税の特例が外れ税額が上がる可能性があります。また、建物の不具合で第三者に損害が生じた場合、所有者が管理責任を問われることもあります。
Q6. 空き家バンクに登録すれば早く売れますか?
必ず早く売れるとは限りません。空き家バンクは無料で掲載できるメリットがありますが、不動産会社のような広告活動は行われないため、より積極的な売却活動を希望する場合は不動産会社への相談が向いています。
まとめ
1年以上家が売れない場合、価格・物件の見せ方・売却活動のいずれかに原因があるケースがほとんどです。値引きは有効な対策の一つですが、繰り返しすぎるとかえって印象を悪くするため、相場確認や価格以外の見直しとあわせて検討することが大切です。どうしても売れない場合は、買取や更地化といった選択肢も視野に入れ、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
無料相談フォーム
この記事に関するご相談はこちらから。秘密厳守で対応いたします。




