茨城県には、日本三名園の一つに数えられる歴史的庭園から、国内屈指の来園者数を誇る国営公園、陶芸文化をテーマにした県営公園まで、県外からも多くの人が訪れる著名な公園が点在しています。本記事では、茨城県を代表する3つの観光公園「偕楽園」「国営ひたち海浜公園」「笠間芸術の森公園」を中心に、それぞれの基礎データ・歴史・地域における役割を一次情報に基づいて整理し、公園の存在が周辺エリアの暮らしや不動産にどう関わるかを不動産会社の視点でお伝えします。
茨城県の主要な観光公園の全体像
茨城県内には、都市公園法に基づく県営都市公園が複数整備されており、その中でも観光資源として広く知られているのが、水戸市の「偕楽園」、ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」、笠間市の「笠間芸術の森公園」です。これらは単なる緑地ではなく、庭園・花・芸術という異なるテーマ性を持ち、それぞれ県央・県北・県西エリアの観光と地域経済を支える拠点になっています。
本記事で扱う3公園の位置づけ
- 偕楽園(水戸市):日本三名園の一つ、歴史的大名庭園
- 国営ひたち海浜公園(ひたちなか市):国が整備・運営する広域公園、四季の花で知られる
- 笠間芸術の森公園(笠間市):陶芸・造形美術をテーマにした県営都市公園
なお、県内のスポーツ施設を中心とした都市公園(笠松運動公園・江戸崎総合運動公園など)については別記事「茨城県のスポーツ施設・公園」で、筑波山や奥久慈といった自然公園・山岳エリアについては別記事「茨城県の山」で詳しく扱っています。本記事は、観光名所としての性格が強い3公園に焦点を絞って解説します。
偕楽園(水戸市)の基礎データと歴史
面積と分類
偕楽園は、都市公園法上の分類では「都市公園(広域公園)」にあたり、運営者は茨城県です。本園部分の面積は約13ha、隣接する千波公園や桜川緑地などを合わせた拡張部を含めると合計約300haとなります。国の史跡及び名勝に指定されており、指定名称は「常磐公園」です。
開園の経緯と日本三名園
偕楽園は1842年(天保13年)7月1日、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって造園されました。藩校「弘道館」と対をなす施設として位置づけられ、「領民と偕(とも)に楽しむ」という思想のもと、江戸時代当初から領民にも開放されていた点が大きな特徴です。岡山県の後楽園、石川県の兼六園と並んで「日本三名園」の一つに数えられています。伝統的に日本三名園のうち偕楽園のみが入園無料でしたが、2019年11月1日から、茨城県民であることを示す身分証明書を持たない入園者は有料化されています(有料施設「好文亭」は従前から有料)。
梅の名所としての特徴
本園部分には100種3,000本の梅が植えられており、例年2月下旬から3月にかけて「水戸の梅まつり」が開催されます。梅以外にも4月の桜まつり、5月のつつじまつり、9月の萩まつりなど、四季を通じたイベントが行われています。
国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)の基礎データと歴史
面積・運営主体と沿革
国営ひたち海浜公園は、国土交通省関東地方整備局が運営する国営公園です。所在地は茨城県ひたちなか市、全体計画面積は350ha、令和8年4月1日時点の供用面積は237.1ha(計画面積の約68%)です。前身はアメリカ軍水戸射爆撃場でした。1991年(平成3年)10月5日に開園し、2013年5月に入園者2,000万人を達成しています。
年間入園者数の実績
国土交通省関東地方整備局の発表によれば、令和7年度の年間入園者数は約179.4万人でした。令和6年度は約203.0万人(コロナ禍前の令和元年度以来5年ぶりの200万人超え)、令和5年度は約183.6万人であり、年により変動はあるものの、県内有数の集客力を持つ施設であることがうかがえます。
四季の花とレジャー施設
春のネモフィラ・スイセン・チューリップ、初夏のポピー・バラ、夏のジニア・ヒマワリ、秋のコキア・コスモス、冬のアイスチューリップなど、一年を通じて花が楽しめる点が最大の特徴です。大観覧車やジェットコースターなどのアトラクションが揃う遊園地「プレジャーガーデン」、林間アスレチック広場、バーベキュー広場なども整備されています。
笠間芸術の森公園(笠間市)の基礎データと歴史
面積とテーマ性
笠間芸術の森公園は、茨城県が整備する県営都市公園で、「伝統工芸」と「新しい造形美術」をテーマとしています。計画されている総面積は54.6ha、自然の地形を生かしたヒノキの森の中に陶造形作家の作品を展示するエリアなど、全国的にも珍しい構成を持つ公園です。
主な施設と笠間焼との関係
園内には茨城県陶芸美術館、陶芸体験施設「笠間工芸の丘」、茨城県窯業指導所などが整備されており、笠間焼の伝統を体験・鑑賞できる場となっています。春には芝桜が美しい「イベント広場」があり、陶炎祭(ひまつり)などのイベント会場としても利用されています。笠間市は江戸時代から続く笠間焼の産地であり、笠間芸術の森公園はその伝統工芸を次世代につなぐ拠点として、地域の観光・文化政策の中核を担っています。
3公園を地域差・テーマで比較する

県央・県北・県西、3エリアの役割分担
偕楽園を擁する水戸市は、県庁所在地として都市機能が集積するとともに、歴史的観光資源を核とした街づくりが進むエリアです。国営ひたち海浜公園を擁するひたちなか市は、太平洋に面した立地を生かし、花とアトラクションを組み合わせた大型レジャー拠点として県内外から集客しています。笠間芸術の森公園を擁する笠間市は、笠間焼という伝統産業と現代アートを融合させた独自の文化観光エリアを形成しています。このように3公園は、いずれも茨城県を代表する観光資源でありながら、それぞれ異なるテーマと地域性を持っており、単純な優劣ではなく役割分担の関係にあります。
公園整備の推移と背景
偕楽園の拡張とひたち海浜公園・笠間公園の整備状況
偕楽園は1988年(昭和63年)に公園区域が15.7haから22.3haへ拡大された後、1999年(平成11年)に隣接する千波公園や桜川緑地を合わせた「300haの公園構想」が発表され、現在の広域公園としての姿になりました。ひたち海浜公園は1991年の開園以来、計画面積350haのうち段階的に整備が進められ、現在の供用面積は約68%にとどまり、今後も整備の進展余地があるエリアです。笠間芸術の森公園は、笠間市が伝統的に陶芸の産地であったことを背景に、茨城県が文化発信拠点として整備を進めてきた公園です。
生活者から見た「公園がある暮らし」の意味
観光公園と地域経済・季節性のにぎわい
大規模な観光公園は、地域の知名度やブランドイメージを高めるだけでなく、周辺の商業施設・飲食店・宿泊施設の集積にもつながり、地域経済に一定の効果をもたらします。一方で、梅まつりやネモフィラ・シーズンなど、特定の時期に来訪者が集中する公園が多く、周辺住民にとっては渋滞や混雑という側面もある一方、地域の季節行事として定着している側面もあります。
公園と地価・住環境の一般的な関係
一般に、大規模公園やランドマークとなる観光施設の近隣は、生活利便性や地域の知名度の面でプラスに評価されることがありますが、個別の土地・建物の価値は用途地域や交通アクセスなど他の要因も含めて総合的に判断する必要があります。断定的な資産価値への影響は一次資料からは確認できないため、あくまで一般的な傾向として紹介します。
住まい選び・実家の売却における公園エリアの見方
水戸市(偕楽園エリア)の不動産
水戸市エリアの不動産売却・査定については、県庁所在地としての利便性と歴史的観光資源の両方を踏まえたご相談を、housedo.group/各店舗窓口で承っています。
ひたちなか市・笠間市エリアの不動産
ひたちなか市を含む県北エリアは、観光公園による集客力と、太平洋沿岸という立地特性を併せ持つエリアです。笠間市を含む県西エリアの不動産事情については、関連記事「茨城県西エリアの不動産売却事情」で詳しく解説しています。
実家じまい・空き家と観光エリアの関係
観光公園の近隣であっても、空き家や相続不動産の悩みは他エリアと同様に発生します。売却・活用に迷った際は、まず現状の把握から始めることをおすすめします。
3公園へのアクセスと来訪のしやすさ
偕楽園へのアクセス
偕楽園はJR常磐線・水戸駅からバスで約20分のほか、梅まつり期間中の土日祝(2026年は2月24日~3月6日は平日も運行)にはJR常磐線に臨時駅「偕楽園駅」が開設され、最寄りとなります(水戸方面行きのみ停車)。首都圏からはつくばエクスプレスつくば駅や土浦駅からの高速バス、東京駅八重洲南口からの高速バス「みと号」も利用できます。
国営ひたち海浜公園・笠間芸術の森公園へのアクセス
国営ひたち海浜公園はJR常磐線勝田駅からバスで約20〜25分、常磐自動車道ひたち海浜公園ICから車ですぐの立地です。笠間芸術の森公園はJR水戸線笠間駅・友部駅からバスまたはタクシーでのアクセスとなり、北関東自動車道笠間西ICまたは friendly笠間ICから車での来訪が中心です。3公園とも公共交通よりも自家用車でのアクセスが主流である点は、地域の生活動線とも重なります。
各エリアの店舗窓口
茨城県内での不動産売却・査定は、エリアを担当する各店舗でも承っています。
- つくば市の不動産売却・買取|ハウスドゥ つくば研究学園都市
- 水戸市の不動産売却・査定|ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸
- 取手市の不動産売却・買取|ハウスドゥ 取手戸頭
- 守谷市の不動産売却・買取|ハウスドゥ 守谷
- 茨城の解体工事なら解体Do!
関連する茨城県の暮らし情報
公園・自然に関する情報は、以下の記事もあわせてご覧ください。
- 茨城県のスポーツ施設・公園|笠松運動公園など県営都市公園の詳細
- 茨城県の山|筑波山と奥久慈の自然公園
- 茨城県の湖沼|霞ヶ浦・涸沼と周辺地域
- 茨城県の海(太平洋沿岸)と暮らし
- 茨城県の図書館・文化施設
- 茨城県の歴史・史跡|国指定20か所と地域の物語【2026年】
よくある質問
Q1. 茨城県で最も有名な公園はどこですか?
県外からの認知度が高いものとして、日本三名園の一つである水戸市の偕楽園、四季の花で知られるひたちなか市の国営ひたち海浜公園が挙げられます。目的(歴史・庭園を楽しむか、花やレジャーを楽しむか)によっておすすめが異なります。
Q2. 偕楽園は入園無料ですか?
伝統的に日本三名園のうち偕楽園のみが入園無料でしたが、2019年11月1日から、茨城県民であることを示す身分証明書がない入園者は有料化されています。有料施設「好文亭」の利用は別途料金がかかります。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
Q3. 国営ひたち海浜公園の年間入園者数はどれくらいですか?
国土交通省関東地方整備局の発表によると、令和7年度の年間入園者数は約179.4万人、令和6年度は約203.0万人でした。ネモフィラが見頃を迎える春先に来園者が集中する傾向があります。
Q4. 笠間芸術の森公園ではどんなことができますか?
茨城県陶芸美術館での作品鑑賞や、「笠間工芸の丘」での陶芸体験、ヒノキの森の中に展示された陶造形作品の鑑賞などが楽しめます。春の芝桜や陶炎祭(ひまつり)といったイベントでも知られています。
Q5. これらの公園は都市公園と自然公園のどちらに分類されますか?
偕楽園・国営ひたち海浜公園・笠間芸術の森公園はいずれも都市公園法に基づく公園(偕楽園・笠間芸術の森公園は県営都市公園、ひたち海浜公園は国営公園)です。筑波山や奥久慈のように自然公園法に基づく「自然公園」として指定されているエリアとは制度上の位置づけが異なります。詳しくは関連記事「茨城県の山」をご覧ください。
Q6. 公園の近くに住むメリットはありますか?
大規模公園の近隣は生活利便性や地域の知名度の面で評価されることがありますが、個別の資産価値は用途地域・交通アクセスなど複数の要因で決まります。断定的な影響は一次資料からは確認できないため、実際の売却・購入をご検討の際は個別にご相談ください。
Q7. これらの公園情報はどこで確認できますか?
各公園の最新情報は、偕楽園(茨城県公式・日本三名園偕楽園公式サイト)、国営ひたち海浜公園(公式サイト)、笠間芸術の森公園(茨城県公式・笠間市公式サイト)でご確認いただけます。
あわせて読みたい:茨城県の観光地ランキングと地域経済では、県内観光客数の市町村別ランキングと地域経済への影響を解説しています。
まとめ
茨城県には、日本三名園の一つ偕楽園、国内屈指の来園者数を誇る国営ひたち海浜公園、陶芸文化をテーマにした笠間芸術の森公園という、性格の異なる3つの観光公園があります。いずれも都市公園法に基づく公園として茨城県または国が整備・運営しており、水戸・ひたちなか・笠間という各エリアの観光と地域経済を支える存在です。茨城県での不動産売却・実家じまいをご検討の際は、こうした地域の魅力もあわせて、housedo.groupおよび各店舗にお気軽にご相談ください。
茨城県内の不動産売却・査定に関するご相談は、お電話(0120-565-072)、LINE(https://lin.ee/0TOaDYu)、またはウェブフォーム(無料査定・相談はこちら)から承っております。
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