「自分の家がゴミ屋敷なのでは」と感じても、どの程度深刻な状態なのか、何から手をつければいいのか分からず悩んでいる方は少なくありません。この記事では、ゴミ屋敷の状態を段階的に整理する考え方と、片付ける方法、そして片付けずに売却するという選択肢について解説します。
ゴミ屋敷の状態でも、不動産の売却は可能です。片付けを済ませてから売る方法のほか、残置物がある現況のまま売却・買取を相談する方法もあります。ただし、売る方法によって費用・手間・契約時の注意点が変わるため、先に全体像をつかんでおくことが大切です。
- ゴミ屋敷の「レベル」とは何か
- レベル別に見る特徴と対処法
- 片付けを先延ばしにするとどうなるか
- 片付ける方法
- 片付けずに売却するという選択肢
- 相続で受け継いだゴミ屋敷の場合
- ゴミ屋敷でも売却はできる?売る前に知っておきたい基本
- ゴミ屋敷を売却する3つの方法と比較
- ゴミ屋敷の売却にかかる費用と金額の考え方
- ゴミ屋敷の売却の流れ(5ステップ)
- 売買契約で問題になりやすいポイント(契約不適合責任)
- 売却前に確認したい名義・書類・権利関係
- 売却を依頼する会社の探し方と選び方のポイント
- 片付けと売却、どちらを先にする?判断のポイント
- 戸建て・マンション・土地付きなど、物件タイプ別の注意点
- 茨城県内でこの悩みを相談したい方へ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
ゴミ屋敷の「レベル」とは何か
レベル分けの一般的な考え方
ゴミ屋敷の状態を表す明確な公的基準はありませんが、片付け業者や自治体の相談窓口では、散らかり具合を段階的に説明することがよくあります。軽度なものから重度なものまで、状態に応じて必要な対応も変わってきます。
自分でできる簡易チェックポイント
床が見えているか、生活動線(通路)が確保されているか、悪臭や虫の発生があるか、玄関からスムーズに出入りできるか、といった点を確認することで、今の状態を客観的に把握しやすくなります。
レベル別に見る特徴と対処法

レベル1〜2:軽度(部分的な散らかり)
一部の部屋やスペースに物が積まれている状態です。この段階であれば、自分で少しずつ片付けたり、不用品回収を利用したりすることで比較的短期間で解消できることが多いです。
レベル3:中度(生活動線が塞がれる)
床のほとんどが物で覆われ、部屋の中を移動するのも難しくなってきた状態です。一人での片付けが負担になりやすく、片付け業者への依頼を検討し始める段階といえます。
レベル4〜5:重度(害虫・悪臭・倒壊リスク)
害虫の発生や悪臭、物の重みによる床の傾き・倒壊リスクまで生じている状態です。この段階では自力での対応が難しく、専門の片付け業者や、場合によっては特殊清掃の対応が必要になることもあります。
片付けを先延ばしにするとどうなるか
近隣トラブル・行政指導につながることも
悪臭や害虫が近隣に広がると、苦情や行政への相談につながることがあります。空き家の状態で放置が続くと、自治体から改善指導を受ける可能性もあるため、早めの対応が望ましいといえます。
老朽化・倒壊のリスクにも注意
物の重みが床や柱に負担をかけ続けると、建物自体の老朽化を早める要因にもなります。空き家の倒壊リスクについては空き家の倒壊リスク|所有者の責任と解決策【2026年】でも詳しく解説しています。
片付ける方法
自分で片付ける場合のステップ
「明らかなゴミ」「まだ使うもの」「判断に迷うもの」の3つに分けて、少しずつ仕分けを進めるのが基本です。一気に終わらせようとせず、エリアを区切って進めることで挫折を防ぎやすくなります。
片付け業者に依頼する場合の費用相場
部屋の広さや物の量によって費用は大きく変わりますが、一般的にワンルーム程度で数万円、一軒家全体になると数十万円規模になることもあります。複数の業者から見積もりを取り、内容を比較することをおすすめします。
遺品整理・特殊清掃が必要なケース
孤独死などが関係する場合は、通常の片付けとは異なる特殊清掃が必要になることがあります。詳しくは特殊清掃とは|孤独死の費用相場と業者の選び方【2026】をご参照ください。
片付けずに売却するという選択肢

残置物ありのまま買取できるケースが多い
「片付けてからでないと売れない」と思い込んでいる方も多いですが、買取業者であれば、残置物がある現況のまま査定・売却できるケースが多くあります。残置物の撤去費用については残置物撤去費用の相場はいくら?|誰が払う?譲渡費用への算入と業者選び【2026年】も参考にしてください。
査定を依頼するときに正直に伝えるべきこと
物の量やおおよその状態、臭いの有無などを正直に伝えることで、より正確な査定額を提示してもらいやすくなります。恥ずかしさから状況を隠さず、まずはありのままを相談することが大切です。
相続で受け継いだゴミ屋敷の場合
親族が亡くなり、片付けが追いつかないまま相続することになったケースも珍しくありません。まずは相続登記が済んでいるかを確認したうえで、片付けと売却のどちらを先に進めるか、無理のない方法を検討することをおすすめします。
ゴミ屋敷でも売却はできる?売る前に知っておきたい基本
「ゴミ屋敷では売れないのでは」と不安に思う方は多いですが、物が多い状態でも売却自体は可能です。実際には、片付けの進み具合や建物の傷み具合、権利関係によって、選べる売却方法と購入希望者の見つかりやすさが変わってきます。
売却を進める際に問題になりやすいのは、主に次の3点です。
- 残置物の処分:引き渡しまでに誰がどこまで処分するかを、契約で明確にしておく必要があります。
- 建物の状態:雨漏り・床の傷み・害虫被害などがあると、価格や契約条件に影響する場合があります。
- 名義・権利関係:相続した家などで名義が整理されていないと、そもそも売買契約ができません。
この3点を早めに整理しておくと、その後の査定や条件の話し合いがスムーズに進みます。
ゴミ屋敷を売却する3つの方法と比較
売却の方法は大きく分けて、「片付けてから仲介で売る」「現況のまま仲介で売る」「現況のまま買取してもらう」の3つです。それぞれの違いを表にまとめました。

| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 片付けてから仲介 | 内覧の印象が良くなり、売却価格を維持しやすい | 片付け・処分の費用と時間が先にかかる |
| 現況のまま仲介 | 片付けの費用負担を抑えられる場合がある | 買主が見つかるまで時間がかかる、価格交渉を受けやすい |
| 現況のまま買取 | 業者が直接買い取るため、早く確実に売却しやすい | 仲介で売れた場合の価格より下がる傾向がある |
どの方法が合うかは、「いつまでに売りたいか」「片付けにどこまで時間と費用をかけられるか」で決まります。迷う場合は、仲介と買取の両方で査定を取り、金額と条件を見比べるのが現実的です。
ゴミ屋敷の売却にかかる費用と金額の考え方
売却に関する費用は、大きく「片付け・処分の費用」と「売却そのものにかかる費用」に分かれます。どちらも物件や状態によって金額が大きく変わるため、ここでは考え方を整理します。
片付け・処分にかかる費用
家の中の物を処分する費用は、物の量・部屋数・階数・搬出のしやすさなどによって変わります。家庭から出るごみの収集運搬は市町村の許可が必要な分野のため、業者に依頼する場合は、許可を持つ業者か、あるいは許可業者と提携しているかを事前に確認しましょう。費用の目安は、必ず複数社の見積もりで比較してください。残置物の費用相場や譲渡費用への算入については、残置物撤去費用の相場と誰が払うかで詳しく解説しています。
売却そのものにかかる費用
仲介で売却する場合は、売買契約が成立した際に仲介手数料がかかります。仲介手数料の上限は、売買価格が400万円を超える場合「売買価格×3%+6万円(+消費税)」で計算できます。ほかに、売買契約書の印紙代、抵当権が残っている場合の抹消登記費用などがかかることがあります。売却で利益(譲渡所得)が出た場合は、税金がかかる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
なお、買取の場合は仲介手数料がかからないのが一般的です。ただし、買取価格は残置物の処分費用や建物の状態を見込んで決まるため、「価格」だけでなく、最終的に手元に残る金額で比較することをおすすめします。
ゴミ屋敷の売却の流れ(5ステップ)

- 現状の確認:名義人、ローンの有無、建物や部屋の状態を整理します。
- 無料査定・相談:片付けが終わっていなくても、現況のまま査定を依頼できます。
- 売却方法の決定:仲介か買取か、片付けを先にするかを、金額と条件を比べて決めます。
- 売買契約:残置物の扱いや引き渡し時期など、契約条件を書面で確認します。
- 引き渡し・精算:残置物の処分と鍵の引き渡しを済ませ、代金を精算します。
流れの中で特に大事なのは、4の「契約条件の確認」です。口頭での約束ではなく、契約書に残置物の扱いが書かれているかを必ず確認してください。
売買契約で問題になりやすいポイント(契約不適合責任)
売却した後に、契約内容と違う不具合(雨漏り・シロアリ被害・設備の故障など)が見つかった場合、売主が責任を負う「契約不適合責任」という仕組みがあります。ゴミ屋敷の売却では、物が多くて建物の傷みを売主自身も把握しきれていないことがあり、後から問題になりやすいポイントです。
個人間の売買では、特約で責任の範囲を限定したり、一定期間に限ったりする契約が一般的です。ただし、売主が知っていたのに伝えなかった不具合については、特約があっても責任を免れられません。分かっている不具合は、隠さずに正直に伝えることが、結果的に売主自身を守ります。
買取の場合は、事業者が建物の状態を確認したうえで買い取るため、責任の範囲を限定した契約になることも多くあります。条件は会社や物件によって異なるため、契約前に必ず確認しましょう。
売却前に確認したい名義・書類・権利関係
相続で受け継いだ家の場合は、まず登記簿で名義を確認します。2024年4月1日から相続登記が義務化され、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です(正当な理由なく怠ると過料の対象になります)。名義が亡くなった親のままだと、売却の契約ができません。
売却の相談に備えて、次の書類をそろえておくと話が早く進みます。
- 登記済権利証(登記識別情報)、固定資産税の納税通知書
- 建築時の図面や、検査済証など建物に関する書類(あれば)
- 住宅ローンの残高が分かる書類(返済中の場合)
- 相続の場合は、戸籍謄本や遺産分割協議書など
書類が見つからなくても、まずは相談して問題ありません。再発行や代わりの手続きで対応できる書類も多くあります。
売却を依頼する会社の探し方と選び方のポイント
ゴミ屋敷の売却は、一般の物件と比べて個別の判断が必要になる場面が多く、会社選びが結果を左右します。会社を探すときは、次のポイントを確認してください。
- 残置物がある現況のままでの査定・買取の相談に対応しているか
- 売却方法(仲介・買取)を複数提案し、それぞれの金額と条件を説明してくれるか
- 査定価格の根拠を、分かりやすく説明してくれるか
- 相続・名義・近隣対応など、周辺の悩みも相談できるか
- 地域の取引に詳しく、対応エリアが自分の物件に合っているか
1社だけで決めず、複数社に相談して比較することをおすすめします。ただし、あまりに多くの会社へ同時に連絡すると対応が負担になるため、まずは2〜3社程度に絞って相談するとよいでしょう。
片付けと売却、どちらを先にする?判断のポイント
「片付けないと売れない」と思い込み、費用を先に使ってしまうケースは少なくありません。判断のポイントは次の3つです。
- 期限があるか:相続税の申告期限や近隣からの苦情など、急ぐ事情があるなら現況のままの買取を優先して検討します。
- 片付けに使える時間・体力・費用があるか:自力での片付けが難しければ、業者に任せるか、現況売却を選ぶ方が負担が小さくなります。
- 建物の状態:傷みが大きく、片付けても価格があまり上がらない場合は、片付け費用をかける意味が薄いこともあります。
片付けが必要な場合でも、遺品整理や特殊清掃が関わるケースは費用が大きくなりがちです。特殊清掃の費用と業者の選び方や、実家の片付け手順と費用もあわせて参考にしてください。行政からの指導が心配な場合は、ゴミ屋敷への市役所の対応と相談窓口も確認しておくと安心です。
戸建て・マンション・土地付きなど、物件タイプ別の注意点
ゴミ屋敷の売却では、物件のタイプによって注意点が変わります。戸建ての場合は、庭や物置、敷地内に積まれた物も処分の対象になるため、敷地全体の状況を整理しておきましょう。マンションの場合は、共用部分への物のはみ出しが管理規約違反となることがあり、管理組合とのやり取りが必要になる場合もあります。
土地付きの古い家で、建物の傷みが大きい場合は、建物を解体して更地で売る選択肢もあります。ただし解体費用が先にかかるため、解体前に買取や現況売却の査定を取って比較すると、無駄な出費を避けられます。放置による倒壊や近隣への影響が心配な場合は、空き家の倒壊リスクと所有者の責任もご確認ください。訳あり物件全般の売却については、訳あり物件の売却方法と相場が参考になります。
茨城県内でこの悩みを相談したい方へ
ハウスドゥ茨城グループは、取手戸頭・守谷・つくば研究学園都市・水戸の県内4店舗体制で、残置物が多い物件・訳あり物件の買取実績があります。「片付けが終わっていない」「見られるのが恥ずかしい」という段階からでも、まずは無料査定・無料相談からお気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 片付けが終わっていなくても査定してもらえますか?
可能です。買取であれば、残置物がある現況のままでも査定・売却できるケースが多くあります。
Q2. 片付け業者に依頼する場合、どのくらい費用がかかりますか?
部屋の広さや物の量によって異なりますが、ワンルーム程度で数万円、一軒家全体で数十万円規模になることもあります。複数業者からの見積もり比較をおすすめします。
Q3. 自分で片付ける場合、何から始めればいいですか?
「明らかなゴミ」「まだ使うもの」「判断に迷うもの」の3つに分けて、エリアを区切って少しずつ進めるのがおすすめです。
Q4. 近隣から苦情が来た場合、どう対応すればいいですか?
まずは状況を確認し、可能な範囲で早めに片付けを進めることが望ましいです。対応が難しい場合は、片付け業者や自治体の相談窓口に相談することも検討してください。
Q5. 特殊清掃が必要かどうかはどう判断しますか?
孤独死などが関係する場合や、通常の清掃では対応が難しい汚損がある場合は、特殊清掃業者への相談が必要になることがあります。
Q6. 相続したゴミ屋敷をそのまま放置するとどうなりますか?
老朽化や近隣トラブルにつながるリスクがあります。まずは相続登記の状況を確認し、早めに片付けや売却の方針を検討することをおすすめします。
Q7. ゴミ屋敷の状態の家は、本当に売れますか?
売却は可能です。片付けてから売る方法のほか、残置物がある現況のまま仲介・買取を相談する方法があります。状態や権利関係によって選べる方法が変わるため、まずは現況のまま査定を受けて確認してください。
Q8. 売却時に、売主が負う責任(契約不適合責任)はどうなりますか?
契約内容と異なる不具合があった場合に売主が責任を負う仕組みです。個人間の売買では特約で範囲を限定することが一般的ですが、売主が知っていて伝えなかった不具合については免責されません。分かっている点は事前に伝えることが大切です。
Q9. 片付け費用が用意できない場合でも、売却できますか?
現況のまま買取を依頼する方法なら、事前の片付けが不要な場合があります。買取価格は残置物の処分費用や建物の状態を見込んで決まるため、最終的に手元に残る金額で比較して判断してください。
まとめ
ゴミ屋敷の状態は軽度から重度までさまざまで、状態に応じた対処法があります。自分で片付ける、業者に依頼する、あるいは片付けずに現況のまま売却するなど、複数の選択肢を比較したうえで、無理のない方法を選ぶことが大切です。一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
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