「親から相続した貸地(底地)を持っているが、地代は安く固定資産税ばかりかかる」「借地人がいて自分では使えない土地を手放したい」——そんな茨城県内の地主さまに向けて、底地の買取・売却の相場、売却先の選び方、交渉のコツ、税金までを、地域密着のハウスドゥ茨城グループがわかりやすく解説します。底地は「誰に売るか」で価格が3倍近く変わる——ここを知らずに動くと大きく損をします。

底地とは?借地・完全所有権との違い

底地(そこち)とは、借地権が設定された土地の所有権のことです。かんたんに言えば「他人に貸していて、その上に他人の建物が建っている土地」。土地の持ち主(地主)は地代を受け取る権利土地そのものの所有権を持ちますが、借地人がいるため自由に使ったり売ったりしにくいのが特徴です。借地人が持つ「土地を使う権利」が借地権、貸し借りのない普通の土地が完全所有権(更地)です。

借地権割合と底地割合|国税庁の路線価図で確認できる

底地・借地権の価値配分の目安として国税庁が公表しているのが借地権割合です。全国の路線価図・評価倍率表にA(90%)からG(30%)までの記号で地域ごとに定められており、茨城県内の主要な市街地では概ね50〜60%台が多く見られます(地域により異なるため、対象地の路線価図で必ず確認が必要です)。底地の相続税評価額は、更地評価額から借地権評価額(更地評価額×借地権割合)を差し引いた金額が目安となります。たとえば路線価ベースで更地評価額3,000万円・借地権割合60%の土地であれば、借地権部分1,800万円を差し引いた1,200万円が底地の相続税評価額の目安です。ただし、これはあくまで相続税評価上の目安であり、実際の売買価格(市場価格)とは異なります。売買では買い手が限られることなどからさらに低い価格になりやすいのが実情です(出典:国税庁「No.4611 借地権の評価」「No.4613 貸宅地の評価」)。

底地の売却先は4つ。誰に売るかで価格が変わる

底地の売り方は大きく4通り。売却先によって、同じ土地でも手取りが大きく変わります。

底地の売却先4パターンと相場目安|茨城県の底地買取|ハウスドゥ茨城グループ
底地は「誰に売るか」で価格が変わります(更地価格に対するおおよその目安)

①借地人に売る(更地価格の約50%が目安)

建物を持つ借地人が底地を買えば、その土地は完全な所有権になります。借地人にとって価値が跳ね上がるため、比較的高く売れる「限定価格」が成立しやすい売却先です。関係が良好なら、まず借地人に打診するのが王道です。

借地人(借地権者)への交渉の進め方

借地人への売却交渉では、まず現況(地代の滞納の有無・契約内容・残存期間)を整理したうえで、不動産会社を介して打診するのが基本です。地主から直接切り出すと「値上げの前触れでは」と警戒されやすいため、第三者(専門の仲介会社)を挟むことで冷静な話し合いがしやすくなります。交渉時の価格は、更地価格から借地権割合を差し引いた金額を基準に、双方が納得できる水準(更地価格の40〜60%程度が目安)まで歩み寄るケースが多く見られます。借地人に購入資金の余裕がない場合は、分割払いや、底地・借地権を同時に第三者へ売却して代金を配分する方法も選択肢になります。交渉がまとまらない、あるいは借地人と疎遠で連絡が取りづらい場合は、無理に自主交渉を続けず、早めに専門の買取業者へ相談するのも現実的な選択です。

②底地と借地権を同時に売る(約80〜100%)

地主と借地人が協力して、底地と借地権をセットで第三者に売れば、買主は完全所有権を手に入れられます。最も高く売れる可能性がある方法ですが、借地人の合意と段取りが必要です。

③専門の仲介業者を通して投資家に売る(約40〜50%)

底地に強い専門仲介が、地代収入を目的とする投資家を探してくれます。買取より高くなりやすい一方、買い手が見つかるまで時間がかかることがあります。

投資家にとって底地は、毎月の地代という安定した収益が発生する点がメリットです。ただし地代の利回りが低い底地や、借地契約の内容によっては買い手を見つけるのが難しいこともあり、専門仲介の利用で購入希望者へ適切にアプローチできるかが売却スピードを左右します。

④買取業者に直接売る(約10〜20%)

底地買取業者に直接売る方法です。借地人と交渉せずに早く確実に現金化できますが、価格は最も低くなりやすいのがデメリット。「とにかく早く手放したい」ケースに向きます。

※上記はいずれも目安です。借地権の種類・地代・契約内容・立地で大きく変わります。

共有名義の底地を売却する方法

相続などで底地を複数の相続人が共有名義で持っているケースは珍しくありません。共有名義の底地も、共有者全員の同意があれば底地全体を売却できます。一方、自分の持分だけを売却する場合は他の共有者の同意は不要ですが、買い手が限られ、価格も更地価格の10〜20%程度とさらに低くなりやすいのが実情です。共有者間で意見がまとまらない場合は、①共有者の1人が他の持分を買い取って単独名義にする、②共有物分割請求(裁判所を通じた手続き)を行う、③共有名義のまま底地全体を第三者・買取業者へ売却する、という3つの方向性があります。共有者が遠方に住んでいる、疎遠になっているなどの事情がある場合は、早い段階で専門の不動産会社に間に入ってもらうと調整がスムーズです。

共有名義の不動産全般(底地に限らず戸建て・マンション等)の売却方法や、共有者の同意が得られないケースの詳しい対処法は、共有持分とは|売却・放棄と共有解消の方法もあわせてご参照ください。

定期借地権・事業用定期借地権付き底地の売却

底地には、更新のある普通借地権のほか、契約期間の満了で確定的に借地関係が終了する定期借地権が設定されているケースがあります。定期借地権は借地借家法に基づき、一般定期借地権(存続期間50年以上)、事業用定期借地権(10年以上50年未満・店舗や事務所など事業用建物に限定)などの種類があり、契約期間満了時に借地人が建物を解体して更地で返還するのが原則です。定期借地権付きの底地は、残存期間が長いほど地主にとっての制約が大きく評価が下がりやすい一方、期間満了が近づくほど「更地に戻ってくる」ことが確定しているため評価が上がる傾向があります。売却を検討する際は、契約書で存続期間・用途制限・更新の有無を必ず確認し、残存期間に応じた適正な価格感を専門家に確認することが重要です。

なぜ底地は更地より安くなるのか

底地が更地より安くなる3つの理由|茨城県の底地買取|ハウスドゥ茨城グループ
底地が安く評価される理由を知ると、価格の上げどころが見えてきます

底地が更地より安くなるのは、①借地人がいて完全な所有権ではない、②受け取る地代が少なく収益性(利回り)が低い、③担保評価が出にくく買い手のローンが組みづらい——という3点が主な理由です。裏を返せば、この3つの弱点を減らすほど価格は上がります。

底地価格を左右する主な要素

査定額は次の要素で決まります。借地権の種類(普通借地権/定期借地権/使用貸借)、地代の水準、賃貸借契約書の有無、借地人との関係(地代滞納やトラブルの有無)、土地の形状・面積・立地。とくに契約書がなく口約束だけだったり、地代が長年据え置きだったりすると評価が下がります。逆に、契約や地代を適正に整えておくと高く売りやすくなります。

底地を少しでも高く売る3つのコツ

ひとつ目は借地人との関係を良好に保つこと。将来の同時売却や借地人への売却の可能性が広がります。ふたつ目は地代・契約内容を適正に整えること。更新料や承諾料の取り決め、賃貸借契約書の整備が評価を上げます。みっつ目は底地の扱いに慣れた不動産会社に相談すること。安く買い叩く業者ではなく、売却先を比較して最適解を示せる会社を選びましょう。

底地売却の流れと必要書類

流れは、①権利関係の確認 → ②複数の会社に査定依頼 → ③売却先・方法の決定 → ④売買契約 → ⑤決済・引き渡し。用意しておくとスムーズな書類は、土地の登記事項証明書、賃貸借契約書、地代の受領記録、固定資産税の課税明細書、境界の資料など。借地契約書が見当たらない場合も、地代の入金履歴などで補える場合があります。

底地売却の税金と費用

売却で利益が出ると譲渡所得税がかかります。所有期間5年超で20.315%(長期)、5年以下で39.63%(短期)です。相続した底地は、被相続人の取得時期を引き継げるため長期になることが多くあります。注意したいのは「相続税評価額」と「売却相場」は別物だということ。相続税の底地評価は路線価ベースで高めに出ることがあり、実際に売れる額とは一致しません。仲介で売る場合の手数料上限は「売買価格×3%+6万円+消費税」(400万円超)です。共有名義の底地は共有者全員の同意が売却の絶対条件です。

茨城県で底地を売るときのポイント

茨城県は都心に比べて地代の水準が低めで、利回りで評価する投資家目線では底地価格が出にくい面があります。一方、土地が広く区画に余裕があるため、分筆して借地人と土地を分け合う(等価交換・現物分割)や、底地と借地権の同時売却がまとまりやすいという強みもあります。ハウスドゥ茨城グループは、水戸・つくば・取手・守谷の4店舗で県内44市町村に対応し、地元の借地人との関係づくりから売却先の比較まで、茨城の実情に合わせてご提案します。▶あわせて読みたい:借地権の売却、4つの方法と費用をプロが解説(借地人さま向け)

底地の査定額には根拠を示す義務があります

宅地建物取引業法第34条の2第2項により、不動産会社が売買の媒介契約を結ぶ際に価額について意見を述べるときは、その根拠を明示することが義務付けられています。底地は取引事例が少なく相場が分かりにくいからこそ、「なぜその金額なのか」を、借地権割合・地代の水準・残存期間・売却先ごとの相場(借地人/同時売却/投資家/買取業者)といった根拠とあわせて説明できる不動産会社を選ぶことが重要です。根拠のない高額査定や、逆に不当に低い査定を提示された場合は、複数社に見積もりを取り、説明内容を比較することをおすすめします。

茨城県の底地買取・売却の相談はハウスドゥ茨城グループへ

ハウスドゥは、元プロ野球選手・古田敦也さんをイメージキャラクターに起用する全国的な不動産ブランドです。茨城グループ(つくば・水戸・取手・守谷の4店舗)は、底地・借地といった権利の複雑な土地も、借地人との関係に配慮しながら、買取・仲介・同時売却の複数ルートを比較してご提案します。「いくらで売れるのか知りたい」「借地人にどう切り出すか相談したい」——査定・相談は無料です。

ハウスドゥ 茨城グループ(つくば・水戸店=株式会社トーマン/茨城県知事(1)第7579号、取手・守谷店=株式会社JOB HOPE/茨城県知事(2)第7366号)|無料査定・ご相談:0120-565-072

よくある質問(FAQ)

Q. 底地の買取相場はいくらですか?

売却先で変わります。借地人へは更地価格の約50%、専門仲介で投資家へは約40〜50%、買取業者へ直接は約10〜20%、底地と借地権の同時売却は約80〜100%が目安です。

Q. 借地人に知られずに底地を売れますか?

買取業者への売却なら借地人と交渉せずに手放せますが、価格は低くなりがちです。高く売るには借地人への打診や同時売却が有利なため、関係づくりが結局は近道になります。

Q. 借地契約書が見つかりません。売れますか?

売れる場合が多いです。地代の入金履歴や登記から権利関係を整理して査定します。ただし契約書がないと評価が下がりやすいので、早めに整えるのがおすすめです。

Q. 相続税評価額で売れますか?

いいえ。相続税評価額(路線価ベース)と実際の売却相場は別物で、売却額のほうが低くなることが多くあります。売る前に実勢の査定を受けてください。

Q. 共有名義の底地でも売れますか?

売れますが、共有者全員の同意が必要です。持分だけを売る方法もありますが価格が下がるため、まずは全員での売却を検討しましょう。

Q. 定期借地権付きの底地でも売却できますか?

可能です。定期借地権付き底地は、残存期間や用途制限によって価格が変わります。残存期間が長い場合は制約が大きく評価が下がりやすい一方、契約満了が近い場合は「更地に戻る」ことが確定しているため評価が上がる傾向があります。契約書で存続期間・更新の有無を確認したうえで、専門の不動産会社に相談することをおすすめします。

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